【感想・ネタバレ】母上は別式女のレビュー

あらすじ

「別式女」は実在した。大名家の奥を守る女武芸者のことで、御三家や仙台藩などの大藩には置かれていたが、万里村巴が仕えるたった5万石の雨城藩に6人もいるのは珍しい。なかでも巴はその統率者たる「別式女筆頭」なのである。その任務は多岐にわたり、藩主の妻女の護衛のほか、家臣の子女への剣術指南なども行った。だが巴は、剣の腕は立つが料理はからっきし。反対に夫の音次郎は、上屋敷の賄い方助として料理の腕をふるっているのだ。そんな「凸凹夫婦」の万里村家には、皮肉屋の父や楽天化の息子もいて、まったくもって目が離せないのだ……。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

「別式女(べっしきめ)」とは大名家の奥を守る女武芸者のことだそうです。初めて知りました。

雨城藩で別式女筆頭をつとめる万里村巴。
婿入りした夫の音次郎は上屋敷の賄い方助で料理上手で、いつも美味しいものを食べさせてくれます。
父の源蔵と一人息子の誠之助の四人暮らしです。

一人息子の誠之助のことを心配する巴ですが、実は誠之助は巴が思っているよりずっとしっかりしているのかもしれません。
音次郎や源蔵に比べ巴の人物像が大人しすぎる気がします。女だてらに武芸者であり、目立ってしまうことを敬遠している、それは息子の誠之助に不利益がないようにとのことでしょうけれど、物足りなさを感じてしまいます。
続きがでているようですので次巻に期待します。

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2025年02月21日

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