あらすじ
点滴殺傷事件で母親が逮捕された由惟は不登校の妹を養いながら職場での嫌がらせに耐えていた。母親の無実を信じる弁護士の伊豆原は検察の立証を崩すべく、病院関係者の証言集めに奔走する。有罪率99%の刑事裁判で無罪を勝ち取る打開策は見つかるのか。驚愕の真実まで一気読み必至!信じることの困難さと尊さを描く著者渾身の記念碑的傑作。
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Posted by ブクログ
病院で点滴への薬物混入が起こり、2人の命が失われた。逮捕されたのは当時入院していた少女の母親。彼女は悪い人じゃないけど、お節介で距離感がバグってるような人。こんな人いるなーと思いながら読んだ。長女の由惟が会社で理不尽に辛い目に会うのが本当に可哀想で、彼女のために母親が無罪で良かったと思った。人は追い詰められると、やってないことでも自分がやったと言ってしまう、このことを由惟が会社での出来事を通して理解し、母親の側に寄り添うことができるようになるまでの描写が見事。母親の無罪確定後はすんなり終わるのかと思いきや、大物弁護士のまさかの一面も暴露される結果となり、最後まで気の抜けない作品だった。
Posted by ブクログ
弁護士・伊豆原が素晴らしい!
「やってない」ことを証明するのは難しい。でもほんの少しの証言の差で犯行の可不可が変わってくる。それを問い詰めた事件だった。
Posted by ブクログ
読みやすくて内容も面白いのですいすいと読める。
裁判がメインの下巻だったけど、こんなに面白いんだと再発見。
しかし、手弁当での弁護でここまでできるか。
あそこまでページを使った犯行の手口なので、加害者の手口を詳細に知りたかった。
Posted by ブクログ
小南由惟
都立高三年生。母親の逮捕により、進学をあきらめ就職する。
紗奈
由惟の妹。腎炎で古溝病院に入院中。
野々花
由惟の母。無神経なところがある。加工食品のパートを辞め、付き添い用の簡易ベッドで毎日寝泊まりしている。同室に入院している子の点滴にインスリンを混入させ死亡させた。
西本愛佳
紗奈の隣のベッドにいた子。十歳。糖尿病治療を終え退院した。
恒川結芽
紗奈と同じ部屋の入り口側の六歳の子。二年以上入院。腎炎。点滴に糖尿病治療に使う大量のインスリンが大量に混入され死んだ。
佐伯桃香
愛佳の後に入った子。四歳。川崎病。点滴に糖尿病治療に使う大量のインスリンが大量に混入され、一時的に昏睡状態に陥り、快復したあとも自律神経障害を訴えている。
梶光莉
小児喘息で入院。七歳。点滴に糖尿病治療に使う大量のインスリンが大量に混入され死んだ。
亜美
退院する子。
男性医師
伊豆原柊平
弁護士。ノキ弁の一人で、民事・刑事関係なく、細々とした案件を捌くことで何とか弁護士業を成立させている。八丁堀にある〔ニューリバー法律事務所〕に籍を置かせてもらっている。
聖夜
ホスト。小枝子が代金を払わずに飛んだため、比呂美に肩代わりを求めた。
森田比呂美
小枝子に連れられホストクラブに行った。十七歳。
倉山小枝子
比呂美のバイト先の先輩。
三崎涼介
十七歳。父親の覚醒剤事件で柊平と知り合う。亀戸の児童養護施設で生活しながら、通信制の高校で勉強している。ダンスがうまい。
伊豆原千景
柊平の妻。現在産休中だが、企業法務を扱うローファームに勤める弁護士。
恵麻
柊平、千景の娘。
原舞花
涼介を中心にして活動しているダンスチームの年少メンバー。
河村新太郎
涼介の弟分。
赤城浩子
由惟の事務員の先輩。
高崎
不動産屋。
前島京太
由惟が働く会社の社長の息子。専務。
前島
由惟が働く特殊車両の整備会社の社長。七十過ぎ。
桝田実
柊平と修習同期の弁護士。小児病棟の点滴死傷事件の国選弁護人を担当。新橋にある小規模事務所のアソシエイト。イソ弁こと居候弁護士。貴島の事務所に移籍する。
貴島義郎
刑事弁護の雄として、この世界では知らない者はいないベテラン弁護士。すい臓がんで闘病中。
遥香
紗奈の入院中もときどき見舞いに来てくれた小学校の同級生。
川勝春水
点滴中毒死傷事件当日の担当看護師。副師長。
庄村数恵
川勝と二人一組で薬剤チェックをした後輩看護師。事件後に病院を辞めた。
竹岡聡子
看護師。主任。事件当日の日勤。手術室に配属された。
安藤美佐
看護師。事件当日の日勤。事件後に病院を辞めた。
島津淳美
看護師。事件当日の日勤。循環器科病棟に異動。
畑中里咲
看護師。事件当日の日勤。泌尿器科病棟に異動した。
葛城舞衣子
看護師。主任。事件当日の夜勤。整形外科に異動。
奥野美菜
看護師。事件当日の夜勤。由惟が通勤電車内で目撃した痴漢騒ぎの女性。整形外科に異動。
坂下百合香
看護師。事件当日の夜勤。内科に異動。
立見明
小児内科病棟を担当する医師。
石黒典子
小児内科病棟を担当する医師。
古溝久志
院長。若先生と呼ばれる。
木口正章
小児外科医。
山本尚美
患者の母親。
有吉景子
患者の母親。
笹原朋美
小児病棟の看護助手。
中根正子
小児病棟の看護助手。
梶朱里
光莉の母。野々花と折り合いが悪い。
佐伯千佳子
桃香の母。
恒川初江
結芽の母。
西本佑子
愛佳の母。
長縄唯司
警部補。野々花の取り調べを担当。
大村
整備会社の若手社員。
柴田孝彰
弁護士。痴漢事件を担当。
繁田正隆
古溝病院の事務局長。
仲本尚子
看護師長。小児内科と小児外科の看護師を監督している。
桜井保文
裁判長。
江崎晴人
検事。
高倉亜津子
副検事。
林田克子
野々花が二十代後半から三十代前半にかけて働いていた八幡第一病院で病棟の副師長を務めていた。現在はこの病院の看護部長。
松波和樹
巡査部長。野々花の取調官で記録係を務めた。
安永
精神鑑定の先生。
仁科栞
千景の大学時代のゼミの後輩。弁護士。
平沼
東京精神心療研究所の先生。
河村新太郎
涼介と同じダンスチーム。
原舞花
涼介と同じダンスチーム。
千田
病院の食堂で働いている。以前、野々花と同じ惣菜屋で働いていた。
阪本
整備会社の作業員。
生嶋直弥
痴漢で訴えられている。
綱川昭三
政治家。水力発電の口利き疑惑があった。
屋代和徳
庄村数恵の父。水力発電の県の担当部署に勤めていた。自殺した。
友紀子
和徳の妻。