あらすじ
極限状況での謎解きを楽しんだ読者に驚きの〈真相〉が襲いかかる。
友人と従兄と山奥の地下建築を訪れた柊一は、偶然出会った家族と地下建築「方舟」で夜を過ごすことになった。翌日の明け方、地震が発生し、扉が岩でふさがれ、水が流入しはじめた。
いずれ「方舟」は水没する。そんな矢先に殺人が起こった。だれか一人を犠牲にすれば脱出できる。タイムリミットまでおよそ1週間。
生贄には、その犯人がなるべきだ。――犯人以外の全員が、そう思った。
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
最後全身に鳥肌がたった。
物語は、柊一が語り手とされており、閉じ込められた地下建物で殺人事件が起こる。
柊一視点の解釈などが入るため、柊一が犯人でないことは分かっていた。
翔太郎の推理と共に、私も犯人を探していく。
タイムリミットが差し掛かり、翔太郎が皆を集め、推理を始めたところで犯人の予想をし、無事当てることができた。
しかし、犯人を当てることだけで物語が終わることはなく、予想を裏切られたラストを迎える。
麻衣が柊一に伝えた、本当の動機。
麻衣は、自分が助かることだけを考えていた。
しかし、柊一の人を思う気持ち、思いやり、優しさを感じ、麻衣は柊一に惹かれていった。
麻衣は、作るのが大変だったハーネスを自分の分だけでなく2つ。柊一のための分も作っていた。
これは、麻衣が柊一に惹かれていたという確信とも言える。
でも、麻衣は柊一に肝心なことを伝えなかった。
最後のテストをするために。そして、柊一に幻滅されたくなかった気持ちがあると思った。
自分が助かるために、殺人を犯し、それを惹かれている柊一に伝えたら、どんな反応をするのか。
麻衣は、惹かれている気持ちと共に、自分以外を信じられなくなって居たのかもしれない。
人はとても愚かで、この地下建物にいた全員が自分は生き残りたいと考えていた。
人間がもつ思考に踊らされた1冊だった。
Posted by ブクログ
狂気じみてる。
そう言わずにいられない。
最初の読書感は、館系を思わせるような内容で、
誰が犯人かな、翔太郎かなって疑ってたりしてました。
あらゆる疑いを持ちながら読み進めていき、
最後にかけての大どんでん返しに驚きを隠せませんでした。
そんな情景想像するだけで怖い。本当に。
けどね、やはり思う。
1週間あれば最初から皆で力を合わせたらなんとかなったんじゃないかって。
非常口から抜け出しても、別荘から半日ほどで来れた距離なら救助隊を呼ぶことも出来たんじゃないかって。
そこだけ苦しい。
Posted by ブクログ
自分が方舟のなかに閉じ込められたらどんな心境になるかなんてわからないけど、少なくとも翔太郎みたいに冷静ではいられないだろうと思った。
どんでん返しまじで鳥肌たった。
Posted by ブクログ
⭐️4.5
高評価の嵐でハードルがかなり上がった状態で読み始めましたが、なるほど期待通りの面白さでした。
最後の最後までは★3くらいかなと思っていましたが、やっぱり最後ですよね。
見事なダブルミーニング!完全敗北名探偵!
これ絶対実写化されますよね~
全く予想出来なかった
従兄弟の名探偵ぶりが皮肉。 主人公達はこのままゆっくり溺れて死んでいくと思うと想像するだけでゾッとする。全く予想出来なかったオチで最高だった。
匿名
最後の最後に…
やっと犯人がわかったのにまさか全員犯人の手の上で踊らされていたことにびっくり
大犯人のどんでん返しが楽しめるが最高に狂っている
登場人物の心情があまり描かれていないので、自分としては慣れない作品だなと思いながら読みました。
「これって主人公が犯人的なやつか?」などと疑いつつ。
しかも最後にひっくり返される、というのはレビュー等で分かっていたので、余計そんなことを考えていました笑
しかし、全く予想しない方向にひっくり返されてもうびっくり!ぞっとしました。
「方舟」自体の話もしっかり伏線だったのかな。一人でせっせと脱出の準備してたんですね、犯人も。。
Posted by ブクログ
地中に閉じ込められた状況から
次々と殺人が起きていくミステリ。
犯人の予想が付かなくて、グイグイと読み進められました。
わりと意外な犯人で、その後のどんでん返しも良かった。
映画にしたら面白そう。
犯人役は永野芽郁なイメージ。
岩と巻き上げ装置の仕組みは図解が欲しかったかな。
Posted by ブクログ
文庫の帯に「絶望的なラスト1行」と書かれていたので、期待しすぎてしまった、、
この帯を見ずに読破していたら星5だったなぁ
翔太郎の推理が進んでいくにつれて「もしかして逆に翔太郎が犯人なんじゃ、、?」と思ってしまったが全く違う展開でいい意味で騙された
麻衣の行動を確認するためにも積読してみようと思う
Posted by ブクログ
完璧な推理で犯人が分かったかと思いきや、重大な見落としをしていて形勢逆転。淡々とパッとした推理が無く進んでいくなと思っていたが、後半が面白かった。
Posted by ブクログ
まっさかのどんでん返し、、、。犯人それ自体はわかりやすかったなとは思う。ただトリックがとんでもない。まずそもそも設定がおもしろい。「誰が1人を犠牲にしなければここからは出られない。さらにここでは殺人が起きている。それも他殺である。これらから導き出されることは、殺人犯を生贄とすること」このそもそもの思い違いから全て始まっていた。初めから負けていたと言えるのだろう。作中でよく殺人犯を生贄とするとよく書いてあったが、それがそもそもの間違い。あれは刷り込まれていたんだ。「繰り返し表現は重要」と学校で習うが、そもそも繰り返していたそれ自体が間違っていたのである。
おもしろい
ネタバレ含みます
全体として整合性もとれていてテンポも良く最後の意外な結末も面白かった
ひとつだけ、さすがに犯人の判断が速すぎる
不測の地震からあのスピード感で殺人までの決意はやや無理があるように感じました
Posted by ブクログ
極限状態の心情にも死体の描写にもかなりメンタル殺られる。
最後のどんでん返しで元が取れる!
ここから下はネタバレあり!!
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翔太郎がピンも持ってないのにスロットをサクッと開けたり(んなアホな)、浮力のあるウェットとBCなしで潜るのにウエイトが必要とか言ってたり(海と違って淡水だしタンクが重りになる)、証拠が撮りたいならスマホだけ置いておけばいいだろ…的なツッコミ所が多数。
そして防水ではないスマホとジップロックがあったところで床に足をつけて潜るのであれば水深5mくらいありそうなのでスマホ水没するだろうし、扉が全て空けられるかも不明だし、全員溺死してそう。
1週間もあったなら、220付近の床をみんなで壊して地下3階に素潜りして非常口から脱出できたんじゃないかなー
Posted by ブクログ
面白かった。
この作品は、読みながら事件の真相を推理していく過程そのものが面白いというよりも、読者一人ひとりの価値観が試されるところに面白さがあると思った。自分ならどうするのか。脱出するために犯人を犠牲にできたのか。そして、主人公でさえできなかった「犯人と一緒に犠牲になる」という決断を、自分は下すことはできたか。
自分が生きるために他人を犠牲にしてしまう人間の怖さや、でもそれを完全に否定できない自分がいる残酷さを感じた。極限状態であなたならどんな選択をするか、その残酷な問いを読者に突きつけるような物語だった。ラストの章「エピローグ」の緊張感と面白さ今までにない程で、あの短いページ数の中で衝撃的なクライマックスを味わうことができた。