あらすじ
イヴェッタ・シェイク・スピア伯爵令嬢は、卒業式後のパーティで婚約者であるウィリアム王子から突然婚約破棄を突き付けられた。自分の代わりに愛らしい男爵令嬢が殿下の結婚相手となるらしい。先代国王から命じられているはずの神殿へのお役目はどうするのだろうか。あぁ、なるほど。王族の婚約者の立場だけ奪われて、神殿に一生奉公し続けろということか。「よし、言われた通りに、出ていこう」これは、その日のうちに荷物をまとめて国境を越えたイヴェッタの冒険物語!!
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こーいう話にはよくある「なんでもうまくいく系」ではなく「悪い時」もやってきた。
「切り花」だから短い一生、という意味も込められてるのかな。
イヴェッタが街のみんなを許さなくても仕方ないよ...
主人公が意味不明過ぎてコワい。
セールだったので 2 巻まで購入して読みました。1 巻の方にも感想を書いています。
主人公であるイヴェッタの人物像が、ここからどんどん二転三転していきます。1 巻時点では主に天然お嬢様キャラでしたが、相手の言葉の裏を読むような賢いキャラも出ていました。2 巻では、サフィールに釘刺すときの暗黒微笑キャラと、ギュスタヴィアとやり取りしているときの謎キャラがありました。
この謎キャラが特に、まぁ意味が分からない。イヴェッタが何を考えているのか分からな過ぎて、普通に怖い。
まず、最初に剣を向けられたときは、気味が悪いくらい冷静で淡々としていました。その次、ギュスタヴィアを思い切りぶん殴って、皮肉と暗黒微笑。その後は、ギュスタヴィアと神の切り花がどういうものかについて、淡々と会話。かと思えば、合成獣に襲われているときにギュスタヴィアに「愛されてみせます」と宣言。
なんというか、全然意味が分からない。
とりあえず、うなじの鱗の話から、サフィールに釘刺すときの暗黒微笑とギュスタヴィアを思い切りぶん殴ったところは、怒っているらしい。
じゃあ、ギュスタヴィアと淡々と会話しているときはどういう感情?
かと思えば、本当の愛を教えるとか言い出して、イヴェッタの情緒どうなってるの?
また、全体的にモノローグや回想が入り乱れて、読みづらいです。冒頭では、ベルとサフィールのモノローグが交互に出てきて、イヴェッタが遺跡から戻ってきたときは、意識が戻る前の短めの回想を挟んでいますが、現在と回想の境目がない。そのあと、ベルとイーサンの竜に関する会話が一方そのころ的な感じで挟まり、次はバルトルの回想が長めに入る。こんな調子で次々と視点や時間が移り変わるので、読んでいると頭が混乱していきます。
あと気になるところは、1 巻の試し読みから想像するような話ではないばかりか、思ったよりハードというか残酷寄りな内容なのかなと思いました。1 巻でその片鱗は、ドルフ村の役場の人の病くらいだったので、気づきませんでした。2 巻ではあまり隠しておらず、イヴェッタが遺跡の大穴から落ちた時は頭からかなり血を流して死んでいるっぽい(切り花だからギリセーフ?神が蘇生した?)し、ギュスタヴィアはイヴェッタを瀕死になるまで切り刻むし、ダーウェとゼルはかなりボコボコに殴られているし。
正直、こんな話は求めていない。あらすじや試し読みで騙されたという気持ちです。