【感想・ネタバレ】新訳 モンテ・クリスト伯 4のレビュー

アレクサンドル・デュマ / 西永良成

幸福になれるのかと自問する、復讐者ダンテス。怨敵を襲う不幸の数々。放たれる弾丸の行方はいかに……。物語はいよいよ佳境へ！

[ブクログ · ★★★★★]

決闘のシーンでアルベールが歩いてくる描写で全て理解して泣いた。
メルセデスに懇願されて受け入れたエドモンにも泣いた。
復讐する中で、何故復讐するのかの根幹の部分にある人間らしさというか、根本の愛が出てきて感動してしまった。

[ブクログ · ★★★★★]

3巻半ばまで、丁寧に登場人物を深堀して書込み、将来の復讐譚としての伏線をしっかりと張り巡らすなかで、4巻、5巻と一気にたたみかけるカタルシス。まさに世界文学の中でも歴史に残る名作を存分に味わえた。復讐を果たす3人のうち、4巻では1名が対象となるが、もっと激しい責め立ての方がとも思ったが、これから始まる復讐劇の発端として置かれたものだろうか。4巻5巻は一気に読み通せるような素晴らしさ。