【感想・ネタバレ】祓い師 笹目とウツログサのレビュー

あらすじ

見えないけれど、どこにでもいる

植物の妖怪とも称されるウツログサ。
多くは無害だが人についたものは宿主の欲望を読んで成長することもある。
幼いころから傍にある穴。誰にも言えず自分だけが見えることに
怖さを感じて――(「アナホコリ」)。
ニュータウンのひかり台でウツログサを祓う男と、
それに囚われた人々の心のうちをあざやかに描く。

『活版印刷三日月堂』の著者によるリアルで不思議な物語。文庫オリジナル。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

不思議な世界観。ずっと物悲しい雰囲気がただよう。
特に最後のお話はウツログサと関係ないところで辛い。
どのお話もよかった。

0
2024年10月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

祓うひとにもわからないウツログサというあやかしのような不思議なものが見える人たちの話。
ウツログサとの付き合い方や考え方がみんな違うので、祓う祓わないも人それぞれ。

ウツログサに取り込まれたあとどうなるのか宇宙くらい怖いですが、気になりますね。

0
2025年08月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

この作者さんにしては珍しく、ちょっとダークな感じの作品。人には見えない、人の憑く植物を祓う仕事についている笹目という不思議な男。ウツログサのせいなのか、そういう人にウツログサが憑くのか、何話かは切ない気持ちになる。わたし的には「ウリフネ」の話が良かった。続きがあるようだから読みたい。笹目の行く末も気になる。

0
2025年07月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

【収録作品】
序章
アナホコリ
オモイグサ
ツヅリグサ
ウリフネ
ヒカリワタ

ウツログサという植物の妖怪のようなものvs祓い師、というようなバトルもの……ではない。
「アナホコリ」以下の各話は、ウツログサに憑かれた人たちの視点で語られる。笹目との出会いで自分に憑いているものの正体を知った「わたし」たちは、それぞれ異なる決断を下す。

淡々とした語り口の、体温の低い物語。希望とも絶望ともちがう、ただ生きることが語られているように感じた。

0
2024年11月14日

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