あらすじ
オズの国の悪い魔女と善い魔女は、かつて親友だった。だが、二人の大学で起きた殺人事件が人生を分ける。同名ミュージカルの原作
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Posted by ブクログ
物事は1つだけの側面から捉えられるものじゃないなと思った
ミュージカル版と異なるところもあって、頭がごっちゃになりそうになったし、善と悪や時代背景とかについては考えがまとまらなかったので、時間をおいて読み直します
Posted by ブクログ
無事に読み終えました。内容はミュージカル版や小説版とはほぼ関係ないと言っていいくらい違いました。、、、が、自分としては面白く読ませて頂きました。悪とはなにか?ではなく悪が悪と呼ばれるまでの過程を、リアルに肌感覚として感じられるような文章でした。最後はなかなか綺麗なオチで良かったです。ありがとうございました。
Posted by ブクログ
メタ的な視点が必要というか、
作中随所で示唆されるようにドロシーやオズの魔法使いが元々いた別の世界があったり、予言があったり
そういった世界と我々読者がいる童話「オズの魔法使い」が世界的に有名である現実が重なった時、
上巻であれだけ芯があって魅力的だったエルファバが西の悪い魔女になる運命を辿る様子を眺めることしかできず無力感を感じるような、貴重な読書体験をした
Posted by ブクログ
誰を中心に見るか、何を中心に見るかで悪や正義が変わる。
宗教、政治、友情、恋愛、家族、自由、信念。
自分にとって1番大切なものは何か。
その時の社会情勢でも誰が『悪い魔女』になるかわからない。
今作の主人公であるエルファバが、成したいことをなにも成し遂げられない、尽く失敗・挫折に終わってしまうのが、読み終わったあともスッキリしない不思議なモヤモヤ感を残すのだが、そこがすごく人間的でエルファバの魅力でもあるように感じた。
映画とはけっこう違っていたが、映画も本もどちらも違った面白さがあって良かった。
Posted by ブクログ
☆4.6
ドロシーも登場して、役者が揃った。
彼女が、実に素直に、贖罪・謝罪をやってのけるのだが、魔女はすでに赦しを乞う相手を亡くしている。
ドロシーの贖罪・謝罪は魔女にどう響いた?
最後の最後で、昔話の体裁で結まづくあたりが、何とも素晴らしい。多分、これ一回の読書ではこのものかたりの核がよく見えてこないのかもしれない。様々な視点で、読めるし、体験できる。再読は間違いなくすることになるだろう。
その時に、私自身としては、もっと寛容に、あるいは、素直に赦すことのできる人になりたいと思う。
Posted by ブクログ
その稀有な見た目のエルファバの苦難、葛藤、友情、恋愛、そしてやむ無く徐々にウィキッドになっていくまでのストーリーはとても良いし面白い。しかしながら、終盤に尺を合わせたかのように、一挙にエルファバの冷静沈着さがなくなり、オズの魔法使いに登場する西の悪い魔女の粗雑な性格に変わってしまうのが残念。個人的には、ドロシーとのやり取りにあと一冊分ぐらいかけて欲しかったと思う。
Posted by ブクログ
ミュージカル『WICKED』が大好きで、映画化されて何度も観た作品で、その原作。
原作があるのは知っていたけど、評価は賛否両論あるのと、上下巻あって長いのとで、なかなか躊躇していたが、映画化を機に読んでみた。
が、やはり長くて、正直読むのがなかなかの苦行だった…。
全くの別物で、ミュージカルとか映画の面白さを期待して軽い気持ちで読むものではないな、と。
色々と内容が変わっていたりとかで、ドラマチックさや驚き等々で物足りなさを感じてしまった。
英語が理解できて、英文で読めたらまた違ったのだろうか…?
逆に、よくこの物語を、あのような素晴らしいかたちで舞台化、映像化したなと関心。
悪と信じられている存在も、本当に悪なのか?最初から悪だったのか?何かのきっかけで悪になったのか?
立場が変われば正義も悪になりうるし、邪悪な存在も、やり方次第で善に仕立て上げることもできる、というような、考えさせられるお話。
舞台と、映画は文句なしにおすすめ。
Posted by ブクログ
上巻から相変わらず、全体的に皮肉が口悪くって、あまり好きではないかなーという感じ。ネッサローズやドロシーが出てくる映画と関連するシーンは楽しく読めた。映画の展開もちょっと予想できたかもしれない。
Posted by ブクログ
オズの魔法使いを保育園の頃
読んで以来の、重厚な
魔女の視点からのものを読めた気がした。
エルファバは、緑色の肌と
尖った歯を持って生まれ、愛情に
最期まで飢えているような
そんな雰囲気がある。
自分の人生を顧みても
許し、というものを得られず
何より、強すぎた信念のために
どこか不器用、不格好に生きた
姿が印象的だった。