あらすじ
公爵家嫡男クリストフの〝誕生日プレゼント〟として引き取られたシャルロッテ。
彼女は義弟のクリストフと顔を合わせた日に気がついた。『ここ、乙女ゲームの世界では?』と。
前世の記憶によるとクリストフは、幼い頃から誰からも愛を受けずに育ったせいか、後にゲーム内では歪んだ恋情から殺人を繰り返すサイコパス野郎となってしまう。
しかしシャルロッテは思った。
『私の愛で大満足! な感じになれば、変な事件を起こして日常を壊したりしない、はず』
可愛い義弟を殺人鬼にしないために頑張る、ちょっと鈍感な義姉ちゃんの物語。
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匿名
一気に読み切ってしまいました。
既に弟にロックオンされているようなのが気になりますが…今後も楽しめそうです。
物語的には全般的に良作ではあると思います。変に奇をてらった話をする訳でなく安心して読めました。
読み終わった後で気になったのは、メイド達との話が中盤あたりから全く出てこなく点です。
見習い等のモブはさておき、
名前もあるようなメイド長や側付きの登場が激減しており、序盤の捨て駒のように感じました。
別に衣装選びの回のようにがっつり登場する必要はないと思いますが、廊下ですれ違い挨拶をするとか、食事の際椅子を引く役割など色々ないのかなと。
いくら息苦しいからといって主人公1人だけで、ずっといるのと不自然に感じました。
そもそも側付きは主人公の側でフォローをするのが仕事では?言伝から調整等任せるのだから、側にいないと駄目じゃないの?と
作者様がなるべく家族団欒に異物が入り込まないようにと考えたのかもしれませんが、序盤からの良き理解者が出てこなくなるのは残念に思いました。
どうして決まりがあるのか
転生者が主人公だと自分の生活知識を生かして話が展開することが多いと私は思うのですが、この話はなぜ当時の人々が決まりに則して罰則を設定し行動しているかという一面を、主人公が学ぶ過程があります。悪い慣習(主に黒幕ヒーローが愛を知らず育つ原因)には改善するよう働きかけるのですが、必要とする決まりに際し自分が誤って行動してしまったことはしっかり反省し、黒幕ヒーローのとなりで足を引っ張ることがないよう頑張ろうと意気込みます。そんな主人公に好感が持てました。描写も丁寧で私は納得できました。
ハラハラ
シャルが公爵家に呼ばれたきっかけは唖然とするような理由だったけど、他に行き場もなかった彼女が、何とか家族の愛を育もうと奮闘するお話...?
なんだけど、義弟はゲーム通りに成長したらサイコパスになる可能性がある...っていうのが、シャルの言動にハラハラさせられる要素で。
今のところ、無表情な義弟を一瞬でも微笑ませたし、ツンデレっぽいけどいい関係を築けてそうに見えるんだけど。でも、何か危うい。
Posted by ブクログ
タイトルを読み違えていて、義姉ちゃんがサイコな黒幕なのかと思ったら、『サイコな黒幕』の義姉ちゃんだった。でも、面白かった。こういうお話好き。
まだ続く
サイコな黒幕の義弟の誕生日プレゼントとして、公爵家に引き取られたヒロイン。前世の記憶から義弟を黒幕にしないように立ち回ります。
ヒロインは親を亡くし修道院から公爵家に引き取られます。今まで孤児として過ごし前世の記憶もあるので貴族としての振る舞いができなかったヒロイン。そこを学習しながら、ヒーローだけではなく義父や義母との関わり、メイドたちとの関わりも学ぶやり取りでした。話しはまだまだ続くようで一冊が終わっても未だに子供のままです。いつになったらゲーム本編に進むのかヒロインの成長とあわせて楽しみに待ちます。