【感想・ネタバレ】俺たちの箱根駅伝 下のレビュー

あらすじ

池井戸潤の最新長編の舞台は、
「東京箱根間往復大学駅伝競走」――通称・箱根駅伝。
青春をかけた挑戦、意地と意地のぶつかり合いが始まる。

ついに迎えた1月2日、箱根駅伝本選。
中継を担う大日テレビのスタッフは総勢千人。
東京~箱根間217.1kmを伝えるべく奔走する彼らの中枢にあって、
プロデューサー・徳重はいままさに、選択を迫られていた――。
テレビマンの矜持(きょうじ)を、「箱根」中継のスピリットを、徳重は守り切れるのか?

一方、明誠学院大学陸上競技部の青葉隼斗。
新監督の甲斐が掲げた「突拍子もない目標」の行方やいかに。
そして、煌(きら)めくようなスター選手たちを前に、彼らが選んだ戦い方とは。
全てを背負い、隼斗は走る。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

『俺たちの箱根駅伝』の下巻は、上巻に引き続き物語に呑まれるように一気に読んでしまった。とくに下巻は、いよいよレース本番ということもあって上巻以上に面白く、今年読んだ本の中でもトップレベルでページをめくる手が止まらなかった。

ハラハラするレース描写はもちろん魅力的だったが、それ以上に心に残ったのは、辛島アナの紹介を通して選手たち一人ひとりの背景が丁寧に描かれている点だ。走りの裏側にある努力や葛藤が自然と浮かび上がり、読んでいるうちに選手それぞれに強い共感と愛着が湧いていく。この「レースの臨場感」と「選手の背景描写」のバランスが絶妙で、飽きる瞬間が一切なく最後まで一気に読み切ってしまった。

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2025年11月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ハッピーエンドになることが分かってるのに、それを超えるストーリーになることに感動します。辛島さんが実写で誰が演じるのか楽しみです

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2025年11月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

走る選手にはそれぞれの背景がある。
学生連合は正式な記録にはならないし、やる意味もない。いや、違う。
「世の中には身を結ばない努力もあるだろう。だが、何にも生まない努力なんかない。」
「勝者は一握りで、多くの者は敗者だ。だけど、敗者にだって人生はあるし、敗者だからこそ得るものがある。敗者は負けを認めることで勝者にもなる。」
これは戦う者、努力する者、挑戦する者へ向けた力強いメッセージだ。

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2025年11月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

感動...何か所か本当に泣けるのですが後半の辛島アナの『...歴史に残らない歴史が生まれようとしています』って発言が本当に心に刺さる!
未読の人は直ぐに上巻から読むべき。

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2025年11月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

私は箱根駅伝を毎年楽しみにしている。


選手達の大人の事情に挟まれ葛藤している姿、箱根駅伝で走ることを夢みて努力し仲間達と励ましあったり時にぶつかるシーンはドキュメンタリーを観ているかのようだ
わかりあえない人がいても相手の背景を理解しようとしコミュニケーションを重ねワンチームになっていく過程は自分も大切にしなきゃな、と考えさせられた

テレビ局サイドの学生達の努力を逃さず伝えられるように先人達の努力があったこと、特に辛島アナウンサーの徹底した取材ぶりには仕事は準備が1番大切だと再認識させられた

一番好きなシーンは浩太の給水シーン
まさか水野監督が併走してくれるとは思わず浩太の頑張りや努力が報われたなぁ、と感じた


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2025年11月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

迎えた箱根駅伝本番の日。1区16位でスタートした関東学生連合チームは2区村井、3区富岡、5区倉科の好走に後押しされ往路6位と好成績を収める。予想外の学生連合の好成績はそれまで冷ややかな見方だった大日テレビ、そして本選出場の各大学に徐々に影響を及ぼし始める。復路6区の猪又が凍結した路面に足を取られ転倒というアクシデントに見舞われたものの、7区、8区が区間賞に迫る快走を見せ学生連合チームや目標の3位を上回る2位相当でゴールする。
本物の箱根駅伝さながらに選手一人一人にスポットが当たる下巻。家族、先生、チームメイト、色々な思いを抱えながら走るランナーに胸が熱くなる。6区の猪又の激走には思わず涙したがこれ美談にしてよいのか?
鋭い観察力で温かい視点で選手に声かけをする新人監督甲斐、とっつきずらく実直だが選手への愛情を持つアナウンサーの辛島、見守る大人たちが素晴らしい。現実離れしてるかもしれないけど、エリートではないランナーたちにスポットを当て、次に繋がる前向きなラストも爽やかでよい。

好きなくだりはここ。「世の中に”才能”のあるものはいくらでもいる。足りないのは尺度なのだ。才能を評価し、世の中に出す尺度である。」

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2025年12月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

箱根駅伝当日

選手の転倒は、実際に早稲田の選手が転倒した出来事がよぎるし、もともと学連を応援したい私としては涙なしには読めない話だった

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2025年11月24日

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