あらすじ
また婚約者・ワイルズがコソコソと…!?優れた魔力を持つ完璧令嬢・ディオーラは、最近彼の様子がおかしいと怪しんでいた。相談もなしに突然海外へ行ったワイルズを見て、避けられているのではと心配したディオーラは倒れてしまう。一方その頃彼はフェレッテと一緒にライオネル王国にいて…?才色兼備な完璧令嬢×突っ走る愚かな殿下のドタバタラブコメ、待望の第3巻!
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怪しさ満点!
魔獣の群れの襲撃に、戴冠の儀式に招待されたはずの隣国での謎の待遇。
ディオーラが狙われているとしか思えない出来事が続いていて、結果ワイルズが試されている状態な気がする。
ワイルズは無事でいられるのか?
ハムナ王国編の導入。
内容としては、婚約解消問題の解決とスタンピード、そしてハムナ王国に行き、何か事件の導入といった感じでした。
前半はまず、ワイルズが海外に行って何をしているかの話と、アトランテ王国でスタンピードが発生した話。新キャラとして、フェレッテの婚約者でベルベリーチェの孫のサーダラ侯爵令息、オーリオの婚約者でワイルズの弟のウォルフ第二王子が登場。そして、アトランテの王族はみんな強いんですね。スタンピードもすぐ解決し、帰国したワイルズとディオーラも仲直りしました。ディオーラの子供っぽい一面も見れました。
後半は、ハムナ王国編の導入っぽい。新キャラとしては、皇国への案内役のフェンジェフ皇国の属国のハムナ王国の王太子ヘジュケ、船に乗り合わせたレイデンとリオノーラ夫妻、あとは明らかに怪しいハムナ国王。新キャラの投入頻度が高い気がする。そして話としては、イルフィールの王位継承後、聖地巡礼としてハムナ王国に行き、ワイルズが夜のピラミッドでイルフィールとハムナ王を見つけるところまで。
提示された謎としては、属国のハムナ王国の王太子が案内役だったこと、ヘジュケが『狂信者』だという意味深なセリフ、イルフィールが浮かない顔をしていたこと、ハムナ国王から瘴気が漂っていたこと、といろいろありました。他にヒントになりそうなのは、フェンジェフ皇国はもともとハムナの古代王朝から分かれた血統であり、現在は力関係が逆転していること。あとは、夜のピラミッドにイルフィールとハムナ王がいたことと、ピラミッドの結界にワイルズは弾かれずに影だけ弾かれたこと。いろいろと推測できそうですね。
前半はやや退屈だったが、後半のハムナ王国編はちょっと面白そう。ここまでくると 1 巻のシンプルコメディ路線は何だったのか。でも、いずれにしても面白そうなので次巻も楽しみにしたいと思います。