あらすじ
妹に聖女の加護を奪われた少女マリーのハートフル冒険譚、開幕!
「私そっちがいいー!」
授かるはずだった光の精霊の加護を、我儘な双子の妹リリーに奪われたマリー。
光の精霊の加護は極めて珍しく、聖女として教会で大切に保護されるはずだった。
リリーはいつもこうだ。マリーのものを欲しがり、両親もリリーばかり可愛がる。
これ以上リリーと暮らせないと判断したマリーは、家を出ることを決意する。
目指すはおじいさまのいる王都。
凄腕の冒険者たちを雇いマリーは旅に出た。
旅の中で様々な経験をし、愛され、成長していくマリー。
相変わらず我儘いっぱいに育てられるリリー。
一方、リリーが光の精霊の加護を奪った事を知った教皇は、マリーを保護するよう奮闘するが……?
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とっても面白いです。妹に奪われ続けてついには加護まで奪われたマリー。わがまま放題の妹を同じ歳のマリーに押し付けてきた両親。マリーが出ていくのも当然ですね。
マリーの護衛を引き受けてくれた冒険者たちがとても素敵でみんなかっこよかったです。続きが待ち遠しいです。
匿名
基本はほのぼの時折危険
前世記憶持ちの聖女様。
冒険者(保護者)との距離感が絶妙で、主人公とのやり取りが気に入りました。
特に登場人物の主観や想いが違和感なく表現されており、安心して読めました。
家族関係については色々ありますが、最終的にはお仕置きを受けそうな予感。
いやぁ、
妹が、トンデモ無いですな。まぁ、両親も大概やけど…
親になったらアカン人種の典型。
強く生きろ、マリーちゃん。
今後の展開が楽しみ
とても面白くて、ほぼ一気読みしました。まっすぐに生きていくマリーとその周辺の人々。小さなマリーとかかわることで、彼らも成長していくのがとても良かったですね。
一方、マリーを失った両親と妹のリリーは今後どうするのでしょう。マリーが聖女としてお披露目されたら、リリーが食いついてきそうですが。両親も、自分たちが子供を平等に扱わなかったことを、マリーに心から詫びて欲しいですね。特に父親、逃げてんじゃねーよ、という感じです。
リリーがねぇ...
わがままリリーに家族が振り回され、何でもこなすマリーはリリーと同等に扱ってもらえない。自分の意思で家を出るって、転生前は中学生だったとはいえ大きな決断。
祖父の家まで護衛してくれる冒険者パーティーが、マリーの家族の代わりにマリーを大切にしてくれて良かった。
リリーは何かと人のせいにするし、自分で努力しないし、今のところ良いとこ皆無。いつか反省するのかしら。
教会で出会った人の第一印象が、日々を重ねて変わっていく描写がいいな、と思いました。