あらすじ
危篤の祖父を見舞うため、3年半ぶりに故郷へ戻ってきた春日(かすが)。しかし、夏祭りの事件以来、初めて姿を現した春日を親類たちは疎む。決して戻らない人間関係を感じつつ、祖父の葬儀に参加する春日の前に、かつての級友・木下が現れる。過去の自分に決着をつけるため、木下と話すことを決めた春日。そこで、未だ過去に囚われ続ける木下は、春日に問う。「仲村(なかむら)が今いるところ、聞きたい?」
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Posted by ブクログ
祖父が倒れて群馬に戻る春日。
いとこから祖父が死んだのは高男のせいだと責められる。
木下は春日に奈々子の行方を聞く。木下は自分だけが町に取り残されているという。
群馬から戻った春日に、常磐は出来上がった小説を読ませようとする。
しかし春日は今はその小説を読めないという。
常磐は春日とともに仲村に会いに行くという。仲村は銚子の外川という町にいるという。
そこで母親に引き取られている仲村に会う。
Posted by ブクログ
今回も読ませる。今に集中して生きるために過去を清算しようとする、春日の信念を感じた。多くの人に批判され、時には表情が揺らぎながらも行動を止めない。そんな中、ただ見守ってくれる人たちの存在。過去というものは、そこまでして精算すべきかどうか?次巻にも期待。