【感想・ネタバレ】謎の平安前期―桓武天皇から『源氏物語』誕生までの200年のレビュー

あらすじ

電子版は本文中の写真を多数カラー写真に差し替えて掲載。
平安遷都(794年)に始まる200年は激変の時代だった。律令国家は大きな政府から小さな政府へと変わり、豊かになった。その富はどこへ行ったのか? 奈良時代宮廷を支えた女官たちはどこへ行ったのか? 新しく生まれた摂関家とはなにか? 桓武天皇・在原業平・菅原道真・藤原基経らの超個性的メンバー、斎宮女御・中宮定子・紫式部ら綺羅星の女性たちが織り成すドラマとは? 「この国のかたち」を決めた平安前期のすべてが明かされる。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

桓武から枕草子源氏物語まで200年あってその間の話があんまりないということ自体に気がついてなかった。それなりに政変があったりと化してるのだというのを初めて知ったくらい。女官が女房に、荘園が自立し、変化はそれなりにゆっくり進んでいたんだ。

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2024年08月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

知らない事がたくさん。奈良時代と平安時代の違いや女官についてや文学の話が面白い。知らない事がたくさん。

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2025年11月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

源氏物語誕生までの200年、とよく考えたら源氏とは全く関係なさそうなタイトルですね。
でも、桓武天皇時代は長岡京遷都など興味深い事柄が多いので手に取りました。

まず、初歩なのに知らなくて驚いたのは、日本書紀から始まる古代の「正史」は887年までしかないそうです。
日本書紀の他日本後紀など六国史と呼ばれる歴史書が作成され続けなかった理由・・・それは単純に言うと面倒くさくなってしまったからだそう。
中国に倣い正史を作ったが、苦労して編纂した歴史書から学ぶものよりも、行政を行うならそれぞれの事務担当が生の声を残した方が便利、と気が付いて、それ以降は貴族日記として残していったというのは面白いなあと。実資も趣味で書いてたわけじゃないんですね(笑)

あとは、桓武天皇の時代あたりは、血統ではなく学者が政治に関われる時代だったそう。貴族でなくても自らの学識を生かして出世が出来たそうで、この時代なら為時も出世できたのになーなんて思っていたら。。それどころか女性も奈良時代の女帝が多く輩出された時代は、尚侍や尚蔵が天皇の伝宣など大事なお役目があり、才能があれば立身出世していったというのだからそれこそこの時代に紫式部や清少納言がいたら・・・なんて考えちゃいました。
それが、男官の中に「蔵人」という職務が生まれ、尚侍や尚蔵が天皇の伝宣をする役目を奪ってしまったそうです。(この初代頭が冬嗣ね)
藤原氏恐るべし!です。

本書は全体的にそんなに難しい文章ではないのだけれど、それでも幅広い基本的知識がないと読みこなせない所も多数あり・・・
もう少し知識を蓄えてから再読したい本です。。

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2025年03月14日

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