あらすじ
大河ドラマで話題の「紫式部」と「源氏物語」を描く、帚木文学の最高傑作、第3弾! 一条天皇の中宮であり、藤原道長の娘・彰子に仕える香子(紫式部)は、道長から彰子への進講を依頼される。彰子に白楽天の『新楽府』を手ほどきしながらも、香子は自身が物語を生み出すことについての思索を深める。さらに彰子が懐妊、皇子出産と、道長一家の権力が増していく中、香子が紡ぎ出す『源氏物語』は「少女」~「上若菜」の帖に進み、「玉鬘」十帖や女三宮降嫁など、光源氏の華々しい世界を描き出していく。
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Posted by ブクログ
源氏物語のあらすじは、おおかた頭に入っているので、巻ごとの合間に挿入された紫式部のつぶやき、思いを感じとれてとても楽しいです。
紫式部物語なので、当然といえば、当然なのですが。実際はどうばのか、想像することもできるし、大河ドラマも見ているので、時代を超えて思いを馳せられるっていいです。
Posted by ブクログ
ぼんやりとしていた物語が、登場人物が、執筆の過程で明確になっていく様がおもしろい。
物語こそが人間の機微を詳しく書いているのかもしれません。
物語は、ある人の身の上を、ありのままに言葉にしているのではなく、良い事も悪い事も、この世に生きる人の有様を、見聞きするだけでは足りない点を、後の世に伝えたいと願ってる、いろいろな事を心にしまっておく事ができずに言葉に残そうとしたのです。