あらすじ
歌うことでしか「少年」は救われない。ウラジーミルとゆたか、二人のソプラノが今、重なる。――歌が歌えなくなったゆたかのために何かがしたい……。自分の気持ちを外に出せず、伊勢(いせ)まり子は悩む。合唱部副部長・町屋翠(まちや・みどり)は彼女を家に招き、他人に想いを伝えることの大切さを語る。町屋に背中を押されたまり子の勇気が、合唱部員と街の人たちの心を動かしてゆき、真夏の星空の下、暖かな歌声がゆたかを包み込む――。
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Posted by ブクログ
ウラジーミルくんはおそろしいですね。わたしは伊勢ちゃんとは性格が違うので、その性格を理解するに及ばないのですが、そういう子いるねって気持ちになりました。河海東中合唱部は、自分のすきな子も気に入らない子も等しく中学生をやっていてかわいいなあと思います
Posted by ブクログ
まず表紙をめくると思わず「わぁっキレイ」って出た。この方のカラーが綺麗で綺麗で。高くなってもいいから全カラーページ再現して単行本にして欲しいよ。そして少年ノートのイメージソングアルバム作って欲しい。ゆたかや合唱部やウラジーミルが歌ってるようなCD。
Posted by ブクログ
いいなぁ、いいなぁ。
毎巻読み終わるたびに思う。
もやもやむずむずと言いたいことうまく言えず胸の内にたまっていた思いを、伊勢さん、ゆたかが言えて良かった。
本当に、紙の上から歌が聴こえる。
そしてお兄ちゃん、素敵すぎる予感…!
余談ですが、1話1話終わった後の扉に書いてあるぷち落書きが可愛らしかった(ポポくんがサブレをばりばり食べるところ)。
Posted by ブクログ
“歌うことでしか「少年」は救われない。”
ゆたくん復活の巻。
まりちゃんと翠の会話が抽象的なのに心地よい。
ゆたくんとポポちゃんの再会。
あの開きの絵には鳥肌が立った。
ポポちゃんにも抱えるものがたくさんあるんだろうな~…。
そして最後のページで噂の“お兄ちゃん”登場。
個人的に、翠が見たというCOSMOSを歌っていた少年=お兄ちゃん な気がします。次の巻も楽しみ!
Posted by ブクログ
今まで自分の思っていることをなかなか発言できなかった伊勢さんが、とうとう言いたいことを言った。そして伊勢さんのゆたかと一緒に歌いたいという思いが彼を合唱にひきもどした、感動的な巻であった。
町屋さんと伊勢さんの関係もよくなってよかった。町屋さんはとても客観的に冷静に物事を見ているぶん、誤解を与えることも多そうだもんなあ。
それにしてもポポちゃんはなかなか大変そうだなあ。プライド、責任、重荷。ゆたかと話すこと歌うことで、これからどんなふうに変わっていくのだろう。
Posted by ブクログ
話したいことがある、それを聴いてくれる人がいるっていうのは大事ですね。ゆたかも自分の内側ではなく、だれかの中にいる自分に救われて、もっと誰かのために歌いたいと良い答えをだしました。
その反面、ウラジミールの心が崩れていく描写がすごい良かった。自分の中の闇に呑まれていく描写はやっぱゾクゾクします。