【感想・ネタバレ】私書箱110号の郵便物のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ドラマ化にもなった田舎の小さな書店の店主と初恋相手との再会を綴った2018年「天気が良ければ訪ねて行きます」は原作もドラマもとても良かったので、その著者が2004年デビューした作品が翻訳されたというので、忙しい合間に読むため電子書籍を購入しました。

「韓国らしい、でも韓国ドラマ的ではない、主人公たち」と帯に古家正亨氏が推薦しておられるのですが、まさにこの作品を的確に表現されています。

「冬のソナタ」によってもたらされた韓国ドラマブームから私もずっと韓国ドラマを追っかけているおばあさんです。

日本の戦前を思わせるような韓国の家族体系への反骨精神、そして性開放に戸惑う私たち世代に、まだまだ恥じらいのある男女間の恋愛模様を描く韓国ドラマに魅力を感じる私ですが、この作品も、そんな私を満足させてくれた作品でした。相手を大事にするがゆえ、一歩踏み出すのをためらう男性と、そんな関係に不安を感じる女主人公の心模様が丁寧に、著者お得意の季節の移ろいと絡ませながら物語が進むところが特に魅力です。

本作は著者のデビュー作品ですが、今もなお人気のあるロングセラーだそうです。2020年にはエッセイが本国では発売されているそうなので、その作品も翻訳されないかなと密かに待ち望んでいます。

0
2023年11月26日

Posted by ブクログ

「天気が良ければ訪ねて行きます」に引き続き、文章がとても綺麗。気付いたらすっかり感情移入していて、読書で久しぶりに胸がズキュンとした。後半読む手止まらず。ヘビーリスナーのお爺さんがチャーミング!

0
2023年11月07日

「小説」ランキング