【感想・ネタバレ】更級日記のレビュー

あらすじ

菅原孝標女の名作「更級日記」が江國香織の軽やかな訳で甦る!東国・上総で源氏物語に憧れて育った少女が上京し、宮仕えと結婚を経て晩年は寂寥感の中、仏教に帰依してゆく。読み継がれる傑作日記文学。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

高校古典で序盤の一節を学んだ影響で、作者は源氏物語がめちゃくちゃ好きなひと、という印象ばかりだった。しかし実際に読んでみたら、物語に耽っていたことをなんだか悔いているようだったので驚いた。
だが、やはり物語はお好きなようである。訳者あとがきで指摘されていた「旅行中に伝え聞いたお話に文章を多く割いていて、どれほど物語が好きなんだと思った」という指摘は成程で、物語好きな江國さんらしい着眼点だと思った。

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2023年11月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

『胸はしる 更級日記』を読んでからこちらを読んだためとても読みやすかった。
幼少時から恐らく本が好きでちょっと浮き世離れしている感性の(私のイメージです)江國香織が訳すとは、なんとぴったりな人選ではないか。
あとがきでは、江國香織の感じる『更級日記』の魅力が読めて面白い。月の夜の姉のエピソードが現代小説のようだ、ということや、絵に描いた屏風をつなげたような景色だ、という逆転の風景描写(まるで絵はがきのようだ、みたいな感覚か)や姉の墓の場所についてのやりとりなど。

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2025年08月31日

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