【感想・ネタバレ】マルタ・サギーは探偵ですか?5 探偵の堕天のレビュー

あらすじ

丸太がオスタスから蓑崎に戻されてから、7年が経った。カード戦争に復帰する手がかりを求めて、探偵事務所でアルバイト続ける丸太。絶望にも似た日々を送る中、ある人探しの依頼が舞い込んで……!?

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

再読して気がついた。
マルタ泣きまくり。

海で花火で男2人のところが大好き。
(09.07.28)

0
2009年10月04日

Posted by ブクログ

野梨原さんは本当にいい人たちを書くのがうまいなあ。
わかってて送り出してくれた蓑崎の人たち、別れと再会。
オスタスに帰れば、またやってくる別れに辛くなる分マルタも成長したんだなあ。
森川さんも信も早紀ちゃんもわかっていた。わからなかったのはマルタだけ。

0
2009年10月04日

Posted by ブクログ

相変わらずの野梨原クオリティ。涙腺が崩壊しました。オスタスに戻れてよかったのか、どうか。早く次を読みたい!

0
2009年10月04日

Posted by ブクログ

穏やかな日常がとても切なく感じられて、何気ないシーンで泣きそうになってしまいました。早紀ちゃんが本当にいい子だなぁ…と。叶うことのない優しい未来図を語った彼女が本当に愛おしく思えました。蓑崎で出会った人たちの思いを抱いて、これからマルタは歩いて行くんですね……。

0
2009年10月04日

Posted by ブクログ

眼鏡フリルシャツ鷺井丸太(青年)と少年マルタ、一冊で二度美味しい。オスタスに戻れて本当に良かったよう。

0
2009年10月04日

Posted by ブクログ

マルタがマルタなんだけど成長してて凄い。♯ あらすじらしきもの

 異世界オスタスで名探偵をしていたサギーが
 日本に強制送還されてから7年がたっていた。
 興信所で働きながら情報を集めていた彼は、
 ある人探しにオスタスが関わっていることを知り…。

・・・・・・・・・・・・・・・・

 サギーが私より歳上になっていて、背とか伸びてて眼鏡もかけていたりして、でもサギーはサギーのままで、変わっていなくて変わっていて、なんか凄くサギーな感じでした。
 野梨原さんの筆運びは、言葉と言葉の狭間にあるものをひとつひとつなぞっていく感じで、こわくてきれいでやさしくてかなしくて愛しいです。
 マルタ・サギーシリーズは特にそんな感じ。
 サギーが弟と呼ぶ彼なら、ここで叱りつけるんだろうなぁ、と思う度に別の人に叱られてたりしてあぁそうかここは日本だっだと思って。
 マリアンヌさんを真似た真っ直ぐさとかそこらへんの文章が素敵で。
 でもきっと7年を分かることはできないだろうなぁ、まぁそら分かんないよな。
 体動かそうと思いました。

0
2010年10月10日

Posted by ブクログ

“色々あったが、丸太はバーチが好きだった。
あんな男になりたいと、あんまりにもかけ離れていたからそれは思うことはなかったが、それでも尊敬していた。
彼の正体がマリアンナだとわかったけれど、それでも別に問題はなかった。
たとえばマリアンナがどんな姿でも、丸太はもう、マリアンナを忘れられない。
いつの間にこんなに魂の中に彼女が入り込んでいたのかと思う。
デートに誘わなかった悔恨が、彼女への思いを強くさせているのかと考えたが、それならそれで、もう、いい。
バーチがマリアンナなら、バーチも愛する。
それはなんだか滑稽に感じたが、少しの笑いもこみ上げてこない。
蓑崎で七年経って、何にも自分は出来ていない。
丸太の心はオスタスに囚われたままで、マリアンナと共に死んだままで、たとえこのまま年老いて死んでも、誰かと出会って何かのきっかけで結ばれたとしても、マリアンナを愛している。
それは単純に丸太にとっての事実だったから、こうして炎天下の蓑崎で、ビーチサンダルで歩きながら考えていても、気持ちが揺れることはなかった。”

嬉しいんだか悲しいんだか。
手に取り戻したものと、その手から失ったもの。
丸太、強いなぁ。
彼はきっと、なくなってしまった七年間の蓑崎のことを絶対忘れないのだろう。
うー、泣きたいのに何故か泣けない。
涙腺が緩む前に胸が軋んだ。
苦くて切なくてどうしようもなくて、でもバーチ=マリアンナだと知ったこの後のマルタがどう動くのかすごく気になる。

“今を大事に生きるって、森川さん、僕もわかんないけど。
でも森川さんたちに恥ずかしくないように生きていくことが、もしもそういうことだとしたら、僕はそうしようと思います。
「なんでもします。ありがとうございます。忘れません」
さようなら。
シシャが横目でマルタを見て言う。
「よくわかんないけど、僕、頃合い見てまた来るからね。……逃げようだなんて思うなよ」
一瞬シシャは顔の半分ほどにも目を広げ、口を耳元まで裂いて笑った。そして姿を消す。
春の風が吹き渡る。
どっ、と、固まりになって身体に当たる、生暖かく湿度を持ったその風。
マルタの涙を奪って散らす。帽子を飛ばされたが気にしない。
排気ガスの匂いのしない空気。その代わりに石炭や木材の燃える香りがする。
風に煽られてどこからか街路の花が、花びらが舞い上がる。
舗装されていない道路もある。公園も庭も多い。そこから吹き上がる土埃。
オスタスの風。
野次馬たちの声が風に乗って上がってくる。
目の前のバーチが動き出す。
七年、ずっと、思い焦がれた瞬間だ。
バーチ。
マリアンナさん。
僕はあなたをなんて呼んだらいいんだろう。
でも、時間はまた動き出した。これからまた始まる。繋がっていく。”

0
2011年02月11日

「男性向けライトノベル」ランキング