あらすじ
彼の名前はマルタ・サギー。本当は少し違うけれど、オスタスに来てからはそう呼ばれている。職業は『名探偵』。けれど推理はしないし、できない。マルタにあるのは“事件を強制的に終結”させる力だけ。彼がその力を行使すると“世界の法則さえ捻じ曲げて事態が解決”してしまうのだ。「だってどんな世界でも働かなきゃ、生きていけないし。僕にできるのは『名探偵』だけだし」完璧な探偵であり、同時にまったく探偵でないマルタ・サギーは、如何にして『名探偵』になったのか? 彼の“秘匿されている”過去が、そして宿命の好敵手、怪盗ドクトル・バーチとの出会いの顛末が、今初めて明らかになる! マルタは、へらりと笑う。「不安なのは、どこでだって一緒だ。だから新しい世界で、僕はどんな僕になろうか考えたのさ」
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Posted by ブクログ
某中古書店にて購入後積んでた本
なんとなく時間つぶしに読んでみたら
“事件を強制的に終結”する力を持つ
『名探偵』とその仲間たちがもう可愛くて(*・ω・*)!
読んだ次の日に
シリーズ大人買いした作品です
Posted by ブクログ
とても好きなお話です。ジャックさん素敵。
マルタ格好悪いところが格好良いよ。ドクトル・バーチは言わずもがな。
まさかこの複線があそこに繋がるとは…。
Posted by ブクログ
完結済み。
続刊
・マルタ・サギーは探偵ですか?
・マルタ・サギーは探偵ですか? a collection of s.1
・マルタ・サギーは探偵ですか?2 冬のダンス
・マルタ・サギーは探偵ですか? a collection of s.2
・マルタ・サギーは探偵ですか?3 ニッポンのドクトル・バーチ
・マルタ・サギーは探偵ですか?4 恋の季節
・マルタ・サギーは探偵ですか?5 探偵の堕天
・マルタ・サギーは探偵ですか?6 オスタスの守護者
・マルタ・サギーは探偵ですか?7 マイラブ
※短編集は長編と話が繋がっているので読まないと続きが読めません。
Posted by ブクログ
ミステリー文庫なのにミステリーじゃない!と思った。
しかしファンタジーが好きなのでとても好きな作品。
カードゲームしてます。なんだこれwwww
取りあえずバーチがかわいい。
ラブ要素が見え隠れ。
Posted by ブクログ
他の方の
後半からぐぐっと面白くなるというレビューを頼りに
(正直1巻を読んだ時点では非常に微妙だけれども)
頑張って読む!
軽い感じの会話文と
畏まった丁寧な会話の落差が
野梨原さんのボキャブラリーを物語ってて
崩しているけどちゃんとした文章が書ける感。
だけども、
なんとなく頑張ってイメージしようとしないと
情景を思い起こしにくい地の文で
それがちょっと残念かな。
Posted by ブクログ
第一巻を読んだときは「ふ〜ん」としか思わなかった。
でも5巻(だったかな)で胸を鷲づかみにされた。
ここまで《喪失》を書ける人だとは思わなかった。
Posted by ブクログ
ラノベ。「ちょー」シリーズ以来久々に読みました。
面白いです。たまに筆が走りすぎてるような文章のわかりにくさがあるけど。
マルタもリッツもドクトル・バーチもトーリアスもみんな好きv 好きにさせられてしまうのは筆力かそれとも…(何)
たまにほろりとさせられてしまうところも気に入ってます。
Posted by ブクログ
ちょー・よか魔女以来読みましたが、やっぱり野梨原さんはいいなあ。
マルタは最初はただのイタイ子の印象しかなかったけど、悪いことは悪い!と言える姿はいいですね。
でもちょっとキャラが掴みかねました。元の世界はいいのか!?
Posted by ブクログ
高校を辞めた日、ちょっとしたことから丸太はカード戦争に巻き込まれ、まったく推理をしない名探偵となってしまう。なかなかタイトルからして素敵ですし(疑問系だし)、近代のイギリスを彷彿させるオルタスの舞台、人物がかっこいいのです。
Posted by ブクログ
途轍もなくめんどくさがりな主人公がひょんな事から『ある事』に巻き込まれてしまう、って話です。決して『ミステリー』ではない、けれど『名探偵』の物語。シリーズ1作目。
Posted by ブクログ
これは久しぶりに当たりかも知れないvv
マルタ(主人公)は、最初登下校が面倒臭くて学校を辞めてしまうぐらい無気力少年だったのですが、話が進むにつれて泣いたり熱くなったりする一面も出てきて、普通の中高生と何ら変わらなく思えてきました。久しぶりに味わった野梨原さん独特の空気も良かったです。ただ、カードを使ってどんな難題も一発解決!みたいな感じで話が終わるので、純粋な推理小説が読みたい方にはオススメ出来ないかも^^;
Posted by ブクログ
このノリはきっと野梨原さん独特のものなんだろうなあ、と思う。
探偵物のような題名だけど、ミステリーも推理も何もない。主人公はカードの力を使ってとても理不尽に暴力的に事件を解決してしまう。
そもそもマルタが巻き込まれる事になった「カード戦争」という言葉は物語の最初に出てきただけで何の意味があるんだか判らなかったけれど、ちょっとずつ話の中にも絡んできて全貌が判るのはこれからのようです。楽しみ。
最後に。純粋な探偵物・推理物を読みたい人は避けて下さい。読んでがっかりしますから。
Posted by ブクログ
「探偵ですか?」と聞かれたら、探偵では無いでしょう。ですが、名探偵なのです。
ごく平凡な主人公が異世界に飛ばされ、不思議な力を持つ系。
飛んだ世界はカードゲームとファンタジーの融合した世界観。
全体的にほのぼのしてますね。探偵モノの割にあまり血を見るわけじゃないですし、殺伐とした雰囲気は少ない。主人公の性格からか、どこか楽天的なところがある。休日の昼下がりにごろ寝でもしながら読める、なんとも言えない心地よさがこの作品のウリじゃないかと思います。
Posted by ブクログ
この人の文は、飾らない。優しい言葉が優しい言葉で語られるとは限らない。乱暴で、くしゃくしゃに丸められて放り投げられたり、踏んづけられたりしているものの中で、でもそいつらは目をらんらん光らせて、気が付かずに通り過ぎさせてはくれないのです。頭を、すごく乱暴に、でもすごくすごくあったかい手で撫でくり回されるような、恥ずかしいけど、嬉しい気持ち。
Posted by ブクログ
学校を辞めたその日、見知らぬコンビニに入ったら
妙なゲームに参戦させられた。
聞けば答えてくれる、と思ってはいけない。
さくっと教訓を手に入れられた最初。
なのに、次の瞬間(?)案外信じているのは
育った環境が『平和』だからでしょうか?
見知らぬ土地にやってきて、そこで定住する事に。
陛下とはどういう方なのか。
出てきた女性は何なのか。
結局彼は…どうなのか。
謎が、やたらめったらです。
そして『名探偵』カード、ひっくり返しすぎですw
Posted by ブクログ
“「バーチャルとリアルの区別って何だと思う?」
(中略)
丸太は話を聞きながら、なんとなく窓枠に腰をかけて空を見ていた。確か春。五月の若葉。桜は散って、少し暑い陽気の日だった。布団干したいなぁと思った。
「鷺井は?」
誰かに訊かれてぼんやり答えた。
「……自分がそこにいるかいないかじゃないの」
自分が言った答えがもし合っているなら。
丸太はラーメンのスープをぐい、と飲み干して器を置いて言った。
「ごちそうさま。ありがとう」
認めなきゃ。”
結構面白い。
マルタの性格とか。
語り口調が読みやすいし、カードのことやオルタスの世界観にも惹かれる。
まだ謎は、たくさんあるのだけど。
“「疲れただろう」
トーリアスに言われ、頷く。
「殺人事件じゃなければよかったんだけど」
トーリアスはそれには返事をしなかった。
「ドクトル・バーチというのはなかなかよい男だな。人気が出そうだ。こんど、奴が出たらお前に回していいか?何しろ……市民に愛される怪盗を目指しているらしいから?」
それはバーチの言ったことをトーリアス的に解釈した言葉だと、マルタは思った。
「ああ、そうしてくれ。まず、僕が愛することとしよう」”
20141114 再読
Posted by ブクログ
『マルタ・サギーは探偵ですか? 』
『2 冬のダンス』
『3 ニッポンのドクトル・バーチ』
『4 恋の季節』
『5 探偵の堕天』
『 a collection of s.1』
Posted by ブクログ
やっぱり野梨原さんの人生観とか倫理観とかって好きだなあ。「悪いことは悪いと思うから悪い」って言い切っちゃえるところが好き。続きも読みたくなった。……まあ、やっぱり野梨原さんで1番すきなのはちょーシリーズなのだけど(笑)
Posted by ブクログ
聞かれてもー(笑)。一応レーベルは「ミステリー文庫」なんですがミステリーというよりはファンタジー。まあそんなことよりなにより、この作者の一番好きなところは文体です。いっそ口調とか言えそうな軽さ。