【感想・ネタバレ】[グラフィック版]アンネの日記のレビュー

あらすじ

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世界で一番有名な日記、「アンネの日記」の「グラフィック版」です。
コミック感覚で大変読みやすく仕上がっています。
隠れ家での2年間の雑居生活、異常な環境で思春期を迎えた13歳のアンネ。
芸術家のような感受性で周囲をとらえ、それを少女とは思えない的確な自己認識で咀嚼し繊細な文章で書かれた世界的名著です。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

アンネの日記は途中までしか読んでいなかったが、この本で日記が終わるまでに起こったことをよりわかりやすく知ることができた。
グラフィックがあると、どんな生活を送っていてどういうことに想いを馳せていたかが、とてもイメージしやすく、出来事がうまくまとめられていた。
それにしても、アンネ・フランクの信念や考えは、自分の心に刺さってくる。すばらしい自己考察だ。そして日記を書き始めてから、書き終わるまでの間のアンネフランク自身の成長や変化もすごい。
鋭い洞察力と考察力と信念、勇気をもったアンネ・フランクは、強制収容所でいったいどんなことを思っていて、死を迎えたのかが気になってしかたないが、いまではもうわかることはない。
人間の奥深さを感じた。

以下は自分が印象的だったアンネの言葉
・だれかがふさいだ気分でいるとき、わたしの助言はこうです。「外へ出るのよ。野原へ出て、自然と、日光のめぐみとを楽しむのよ。じぶんじしんのなかにあるこうふくを、もういちどつかまえるようにつとめるのよ。あなたのなかと、あなたのしゅういとにまだのこっている、あらゆるうつくしいもののことをかんがえるのよ。そうすればしあわせになれるわ。」
・どんな不幸の中にも、常に美しいものが残っているということを発見しました。それを探す気になりさえすれば、それだけ多くの美しいもの、多くの幸福が見つかり、人は心の調和を取り戻せるでしょう。そして、幸福な人は誰でも、他の人をまで幸福にしてくれます。それだけの勇気と信念とを持つ人は、決して不幸に押しつぶされたりはしないのです。
・自然に対する、健康やその他の多くのものに対する喜びを感じている限り、そのようなものをずっと手放さずにいる限り、人はいつでも幸せを掴むことができるのです。どんな富も失われることがあります。けれども、心の幸福は、いっとき覆い隠されることはあっても、いつかはきっと蘇ってくるはずです。生きている限りは、きっと。孤独なとき、不幸なとき、悲しいとき、そんなときには、どうかお天気のいい日を選んで、屋根裏部屋から外を眺める努力をしてみてください。まちなみだの、いえいえのやねをみるのではなく、そのむこうのてんをなだめるのです。おそれることなく、てんをあおぐことができるかぎりは、じぶんのこころがきよらかであり、いつかはまたこうふくをみいだせるということがしんじられるでしょう。

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2020年12月20日

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