あらすじ
有名広告代理店を早期退職し、月十万円ずつ蓄えを切り崩しながら穏やかな暮らしを送るキョウコ。
おかめの手ぬぐいで頬被りしてアパートの庭の雑草抜きに勤しんだり、隣人のチユキさんの悩みを聞いてあげたり、友だちのマユちゃんが遊びにきたり……と、楽しく自由な日々。
小さな幸せを大切にするロングセラー「れんげ荘物語」シリーズ、みなさんに愛されて待望の第9弾。
書き下ろし最新長篇。
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Posted by ブクログ
相変わらず良くも悪くも大きな変化はないけれど、このシリーズを読むと肩の力が抜ける感じがしてホッとする。
大きな変化がないことこそが、このシリーズの良さだよね。
そんな中でもチユキさんとパートナーとの破局は大きな出来事かな。
チユキさんのパートナーみたいな男の人ってわりといるのかな?(めんどくさいよねぇ 笑)
チユキさんと語り明かしたい気持ちになった。
えんちゃん、くうちゃんとどうにか気持ちよく会える方法はないかな。
次巻では何かいい方法がみつかっているといいな。
Posted by ブクログ
れんげ荘シリーズ第9弾。緩くほっこりするストーリーは健在で、今回もほのぼのと癒される。
チユキさんの生活に変化があって、ぶれない一貫性がこんなにもあったんだなあと。1度しかない人生自分で決断して後悔しない生き方を実践している登場人物たちは、たくましい。
雑草抜きに焦点があてられるが、これはホントにきりがない。やってもやっても追い付かないし、気になるものは気になる!(笑)
無理をしないとクマガイさんに諭されるところは妙に納得してしまった。
日々の忙しい生活の合間をぬって作る読書の時間にふさわしいお話だったように思う。
Posted by ブクログ
れんげ荘物語新作~。
雑草とは・・・?
雑草魂とか、なにか比喩的なことなのかしらと思っていました。
まさか、まさか、キョウコがれんげ荘周りの雑草とりに精を出す話だとはね笑。
仕事をしていないし収入もないけど、なにかやることがあると嬉しい、という気持ちはわかる。
だからキョウコはれんげ荘の共用部分(トイレやシャワー)の掃除や花生けもするし、雑草とりもするんだよね。
ていうか、今回もぶっちゃん出てこなかったじゃん。
ぶっちゃんだけでなく、キョウコお気に入りの偶然会える犬猫(棟梁とか)一切なし。
チユキさんの内縁夫との関係を「恋愛」と呼ぶのかどうかは、私はよくわからなかった。「恋愛」要素は、てっきりキョウコの甥に恋人ができたとか?と思ったが、それはなく、甥は相変わらず小動物を愛する日々であった。
本当、よくこのシリーズ続いているよなぁ。
パンとスープとねこびよりは、もう出ないのかなぁ。
キョウコの、母と元職場への呪詛も終わらないし。
なんか、私がキョウコの年になって、昔のことずっと恨みに思っていたら自分がつらいな。
昔の恨みを相当頻繁に思い出すというのは、キョウコ自身現在が幸せではないのではないかと心配になったりもする。
今回の出来事(何も親展しないし、むしろ後退している):
チユキ、山に住む内縁夫との別れを選択。犬とも別れることになる。
キョウコの友人マユちゃん、大学院を受験する、そして不合格。
キョウコ、草とりに夢中。ついにカラスにも話しかける。
キョウコ、義姉からスマホを勧められ、断る。