あらすじ
和歌の名手として名高い在原業平(と思われる「男」)を主人公に、恋と友情、別離、人生が描かれる名作『伊勢物語』。作家・川上弘美による新訳で、125段の恋物語が現代に蘇る!
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Posted by ブクログ
漫画「応天の門」にどハマりし、宝塚歌劇団「応天の門」「花の業平」も観に行ったのを期にちゃんと原典読もうと思いました。
ちょうど、川上弘美さんの現代訳出てることだし!と。積んでしまってましたが。。。
古文の授業で、六段「芥川」とかはやってたのですがまとめてしっかり読むのは初めてです。
面白かったです。たしかに、和歌以外の地の文?は状況描写のみ。
川上さんのすらりとした訳も良いなぁと思います。
愛だの恋だのいってる歌ばかりかと思いきや、紀有常との友情の歌もよかったです。
そんな中にあるからなのか、百一段の和歌にしびれました。こんなギリギリな和歌で描く話あったのか。
誰でも彼でもすんなり顔を見られなかったから、モテ要素のひとつが「和歌の巧さ」だった時代はすごい…けれど、現代の「SNS内のやり取りだけで恋に…」は平安時代と似てるのかも?と思いました。