あらすじ
私たちが空気のように利用しているインターネットは社会インフラとなり、政治、経済、外交、安全保障など多くの分野で存在感を増している。
しかし、その深いところで何が起きているのか、はあまり知られていない。
広がるインターネットの闇や様々な狙いが渦巻く最前線で起こる論点と競争・対立を理解しよう。
どうしたら、インターネットの恩恵は未来でも得られるのか、が見えてくる一冊。
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「Web3」「生成AI」など、最新技術が話題になる一方で、インターネットの世界に何が起きているのかをきちんと把握している人はどのくらいいるのでしょうか?
「グローバルなインターネットの時代は終わった」2022年秋、米シンクタンクが公開した報告書は衝撃の一言で始まっていました。
元来、インターネットは民間の人たちが構築し相互につながり合うことで機能しています。そしてその自由さ、柔軟さ=グローバルさこそがネット特有のしなやかな発展を実現してきたのです。
最大の特徴に「終わり」が告げられた今、どのような競争や対立が起きているのかを知り、これからのインターネットを考えてみませんか。
長年にわたり政策の立場から国や企業のルールをつくる側、そして使う側としてインターネットの発展を見つめてきた著者がその最前線を解説します。
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Posted by ブクログ
規制のあり方(ハードかソフトローか)やインターネットの問題点(寡占)などが、ざっくりと説明されてた。プレーヤーに根ざすより、官公庁に属していた筆者ならではの一歩引いた目線からの議論である。つまり、技術を掘り下げる内容では無い。
だから、流行のテックについて知りたい!という方は別の本を読んだ方がいい。逆に、業界が抱える問題や論点について、教養として把握したい方におすすめ。具体的には、国際的な課題(国境のないインターネットへの規制のあり方)やインターネット事業(サービス型、データ連携及び活用、事業構造の変化)、今後の展望について知りたい方に。