【感想・ネタバレ】処方箋のないクリニックのレビュー

あらすじ

メスを入れるのは病気じゃなくて人間関係!

『感染』で第1回小学館文庫小説賞を受賞。医療ミステリーの第一人者仙川環が贈る新境地。

「こんな先生に診てもらいたい!」書店員さん絶賛の医療小説。

東京郊外にある古びた洋館。そこには先端科学では治せない患者と家族の「人生」を治療する名医がいる。凄腕、イケメンだけど、ちょっと変わり者の医師青島倫太郎。

目が悪くなったのに車の運転をやめない父。怪しげなサプリにはまる母。民間治療に心酔した妻……。そんな患者を持つ家族たちはどうしたらいいのか。スイーツと紅茶の香る古い洋館の診察室を訪れた患者と家族は、青島と話をするうちに、隠していた心の内を打ち明けてしまう……。

現代の赤ひげ先生が、鮮やかに患者と家族のトラブルを解決するハートウォーミングお医者さん小説。

※この作品は単行本版『処方箋のないクリニック』として配信されていた作品の文庫本版です。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

全6章あり、実際に医療現場で起きていそうな、どの物語もリアルな内容だった。
医療の知識に乏しい立場の自分は、仮に自分や周りが病気や心理的不安に苛まれたとき、「原因や対策がわからないこと」に、まず不安を抱くと思う。その際に抱く不安感が、総合内科にかかった登場人物の行動や思考にもリアルに表れていて、共感した。

また、本書で述べられているように、病院へ行き、ある程度の時間を待ち、それでいて診察は短時間で終わるということは現実問題でもよくあること。「病院も忙しいから長い時間をかけられないのはしょうがない」とは思いつつ、診察後に「聞きたかったことが聞けていない…」とふと思うことが自分は何度かあるので、現実で総合内科の青島先生のような存在が身近にいたら、非常に有難いと思う。

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2025年09月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

総合内科、要するに身体にまつわる困りごとを抱えた人のための「よろず相談窓口」。
そこに訪れるいろいろな人と、担当医の青島倫太郎医師(と看護師の小泉ミカ)のお話。

ほっこりする話から勧善懲悪的なスッキリ話まで、いくつかの短編で構成されている。
飄々としつつも医師として優秀で、捉えどころがないがスルッと問題を解決していく様がとても心地よい。

短編集ならではという感じで、登場人物が章をまたいで現れ、時には一役買うようなところもステキ。
現実でも人間関係や人の信条が絡んだ難しい問題もたくさんある中で、リアルに総合内科があったらいいのになぁと思ってしまった。

非常に読みやすくスルスル読めてしまう。
まったくストレスなく読めるので、1冊手軽に読みたい時におすすめ。


↓以下、読んだ時の感想(超ゆる)
◯もみじドライバー
ほっこりいい話。
じいちゃんと孫が出てくる話はほっこりと相場が決まってる。
頑固じじいだからこれからも苦労しそう。
家族関係ってこんな感じなのかなぁ。
だるそう。

◯サプリ教信者
なるほどーーそういうことだったのね。
過去の思い出に何十万も払うと。
笠野さんがただただ良い人。

◯総合内科 本日開院
総合内科開院の前日譚。
ミカが主人公。
倫太郎いい人だなぁ。

◯理想のパートナー
えええええ。
最後の終わり方があまり納得感ない。
あんだけ言われててもう戻れないでしょ。

◯血圧陰謀論
おおー、いい話。
ミカさんとじいちゃんがいい味出してる。
パワハラ上司に負けちゃだめよね。

◯奇跡のメソッド
お兄ちゃんかっこよすぎる。
総合内科いいところだなぁ。

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2025年07月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

とにかくあっさり。簡単に読める。もうちょっと結末が欲しいなと思いつつ、、、婚約者の遺伝子検査の話で結局復縁を求めるところがなんだか人間味があってよかった

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2025年05月19日

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