【感想・ネタバレ】信長の天下所司代 筆頭吏僚村井貞勝のレビュー

あらすじ

元亀四年に足利義昭を追放した後、信長は「天下所司代」を置き、京都支配を行った。本能寺の変までの九年間、一貫してその任にあったのは村井貞勝である。彼は信長の絶大な信頼を得て、市政から朝廷・公家との折衝までを一手に担い、ルイス=フロイスからは「尊敬すべき異教徒」と呼ばれた。武功とは無縁の吏僚でありながら有能を認められて「天下」=京都を仕切り、織田政権の要となった村井貞勝の活躍に光を当てる。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

ただ羅列。そう言われるかもしれないけど、これが文献史学。それで日本史専攻の大学生の多くは脱落してくんだよね。思ってたのと違う! って。

・天正10年の暦について、当時主流の三島暦と、暦博士がつくる京暦とで閏月の配置が異なり、元旦が1ヶ月違うという事態が生じた。信長は領内を同じ暦で統一させることを目論み、両者の討論を行なわせた(結果、京暦が採用された)。京暦が権威といえど、考証を経てからでないと採用できないという信長の合理性が見られる。
→『信長の棺』の核心部分も、暦に関することであったことを思い出した。やはり合理性を第一に追求したのだろう。

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2011年01月10日

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