【感想・ネタバレ】大阪ハムレット 1巻のレビュー

あらすじ

『少年アシベ』『ここだけのふたり』でおなじみの森下裕美の新境地! 大阪の下町を舞台に繰り広げられる哀歓あふれる短編が、やさしくそしてほんの少し辛味が入って編まれている人生劇場第1弾!

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よく出来た連作集

表題作は確かに主人公の家庭がハムレットの話に重なる部分もありましたが、結末は割とめでたかったです。
女装したい少年にまつわる話(最後にまた出てきて、海女さんたちも良い)や、年齢を偽って年上の女性と交際している少年の前後編も良いです。
不妊治療の悲喜交々っぽい話なども上手いです。
森下裕美さんの作品、実はちゃんと読んだのは初めてだったかも知れません。

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2025年02月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

オンナノコになりたいオトコノコ。
不妊治療にひとり悩む女性。
歳をごまかして、恋愛をするオトコノコ。
みんな、一生懸命。

『少年アシベ』、『COMAGOMA』と愛読。
ただ、この『大阪ハムレット』は私の読んだ2作品と違って4コマ形式ではなく、雰囲気もちょっと違う。
『ぼのぼの』を描いているいがらしみきをさんの『Sink』を読んだ時のように、形式が変わったことによるギャップに”酔う”かも!と不安で、雑誌などで紹介されてどんどん注目されている中、手をつけられずにいた。
(*『Sink』はギャップだけでなく、作品自体が強烈。ネットで公開されている時に全部閲覧していたのですが、毎回ゾォッとしながら読んでいました。非常に怖い!!!)

確かに、『大阪~』には『アシベ』の時のようにキュートで愛らしい、というポイントはないかもしれません。
でも、読み終わった時に、口元が緩んでしまうようなお話。
そして、涙腺も緩んでしまう。
そんでもって、時々笑ってしまう。
”笑い”は『アシベ』とやはり似たようなところがあるかも。
アシベのはつらつ!とにかく明るいところがスキ!というひとにはもしかしたら受け入れにくい作品かもしれませんが、私はOKでした。
けっこう奥深い、確かに良い、この本。

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2019年06月17日

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