【感想・ネタバレ】ギリシア人の物語2―民主政の成熟と崩壊―(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

少ない市民の総力を結集することで大国ペルシアを打破したアテネ。不世出の指導者ペリクレスの手腕により、エーゲ海の盟主として君臨し、その栄光は絶頂をむかえた。しかし、デマゴーグが市民を煽動するポピュリズムが台頭すると、スパルタとの不毛きわまる泥沼の戦争へと突き進んでしまうのだった――。栄光が瞬く間に霧散してしまう過程を緻密に描き、民主主義の本質をえぐり出した歴史大作。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

民主政の最盛期を迎えたペリクレス時代と、ペリクレス以後。
「貧すれば鈍する」では無いが、状況が悪くなると冷静さを失い、間違った判断を繰り返してしまうのは、個人でも集団でも変わらないなと思う。
ペリクレスの死後、間違え冷静さを失い、また間違えるのループに陥り、まさに坂を転げ落ちるように衰退するアテネを見ていると、現代民主主義でも盤石とは言えず、冷静に政治を見ていく必要があるなと考える。

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2023年10月19日

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