あらすじ
フラット化する世界で勝ち抜くために必要な基本中の基本に絞った経営戦略論。BCG(ボストン・コンサルティング・グループ)マトリックス、マイケル・ポーターのファイブフォース、競争優位、SWOT分析は、経営戦略では定番の分析ツール。大学のビジネススクールでは、こうしたツールを使った演習で企業の内部分析、事業戦略、多角化、M&Aなどが徹底的に叩き込まれる。だが、こうしたツールを使って、経営戦略はうまくいくのだろうか。テキサス大学のMBAコースでアメリカ人に戦略論を教える著者は、最低限、ここを抑えていれば十分という基本中の基本に絞って本書を執筆した。著者いわく、基本を何度も繰り返せば、イチローの「素振り」がメジャーへの道を切り開いたごとく、ビジネスマンとしての「成功」を保証するという。マクドナルド、サウスウエスト航空などの事例研究もたっぷりあり、読んで楽しい戦略本といえる。
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Posted by ブクログ
筆者自身もいうように野球でいう「素振り」的な内容です。
新しいネタは少なかったですが、短時間にサクサク読めますし、ポイントがまとまっていてよいと思います。
===メモ===
・戦略とは強みを生かすこと
・どの顧客セグメントを選び、どの顧客セグメントを捨てるかという決断が
なくては、「差別化」をするこをはできない。
・問題を考えるときは、客観的な事実、できれば数字から始める
・もし、すべての顧客のニーズを満たそうとすれば、
結局誰のニーズも満たせない。
・4つの戦略オプション
M&A、JV(50%)、提携(ライセンス料)、自前
・完璧な補完関係にあるということは、全然違うということ
・勇気とは、失敗を恐れないことではなく、失敗を恐れながらも
挑戦する気持ち
・意思決定は、常に不確定な中でされなくてはなりません
・フレーミング効果:損をしているときは、よりリスクの大きい賭けに出がち
・サンクコスト・バイアス:せっかくここまでやったのだから、
やめるのはもったいない
・リーダーは社員に弱気を見せてはいけません。
「絶対に成功する」のです。