【感想・ネタバレ】台湾漫遊鉄道のふたりのレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

6月に初めて台湾に行くのと、Twitterで面白いと話題になっていたのを見て興味を持ち、一気に読んだ。
シスターフッド的小説で、美味しいものを食べて台湾を満喫するお話かと思ったら、日本人として何回も頭を殴られるというか、全く意識せずに大切だと思いたい相手の気持ちを、大切な文化を、下に見てしまう、見ていることにも気付かない傲慢さというか、とにかくなんかものすごく、悲しいとは違うんだけど、切なさに近い感情で胸がいっぱいになった。
最後、後書きに現れた著者の名前に涙が溢れてしばらく止まらなかった。千鶴さん、夢が叶ったね。

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2024年05月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

途中から流れは不穏になり、重いものとなっていく 私は千鶴子の傲慢さにあまり気付けず(関係の歪みには気が付いていたものの)、気付けば千鶴子と共におろおろし、打ちのめされていた 好き嫌いで帝国を批判するというのはかなり胸に突き刺さる言葉だ 

少しだけ王千鶴のあとがきには救われたけれども 苦々しく、口の中に何か残っているような気持ちで今いる

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2023年08月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

作品の構造がお見事
あとがきの最後の最後まで読むべき作品

実際に旅をしているような気持ちで読み進めました
出てくる料理が馴染みのないものでどんなものかなと想像しながら読むのが楽しかったし、恵まれた立場の人間のダブルスターダードや無自覚の傲慢さに身に覚えがありキュッとなったりも

良い読書体験でした

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2024年01月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

シスタフッドや百合+グルメ小説としてすらすら読み進め、完全に油断していたが、終盤にかけて『なんだかそんな簡単な話ではない…?』と思いはじめ、後書きのやり取りに呑み込まれ、まんまと大感動。

著者(たち)の後書きも含めた構造的仕掛けにきっちりはまってしまったのだが、グルメ、歴史文学、鉄道、百合と、双子ならではの感性の詰まり具合にお腹いっぱいになりました。

他の作品も是非読んでみたい!

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2023年12月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

翻訳とは思えないほど読みやすかったです。
だからあまりにも屈託なく無神経な千鶴子の物言いに
読んでるこっちがヒヤヒヤして、早く
この女に鉄槌を!って思ってたら
ガッツリ肘鉄喰らわされてホッとした笑

ただガツンと喰らわせるのが美島さんで驚いたけれど
あんな無神経女のお世話、大変だったろうな〜

千鶴から「この花は私だと思う、
偽人参には偽人参で生きていく覚悟がある」って
聞いても千鶴子はよく分かんないけど貴方が好きならって
この花を抜かないで愛でる、ということしかしない。

当然彼女は千鶴に失望されて去られる。
戦後千鶴子がずっと彼女を探し続けたのに対して
千鶴の過去は振り返らない態度、立派でした。

しかし百合テイスト、必要?
口についてたの指で拭われてペロリされて
赤面とか必要〜?

あと九州女児って言葉初めて聞いた笑
男尊女卑の日本にそんな言葉、多分ない。

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2023年09月26日

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