【感想・ネタバレ】世界で一番やさしい考え方の教科書のレビュー

あらすじ

鈴川葵の成長の軌跡、第3弾
「明日までに考えておけ」を実行できる

物語の主人公は、会議術や資料作りを学んで中堅社員になった女子社員です。コンサルタントの父から教わった「思考の循環サイクル」を実践し、普段意識することがなかった「考える」という行為を順序立ててこなしていきます。すると、会議や資料の質が上がるのを実感できるのです。

本書では主人公の成長を見ながら、「考え方」の原理・原則をつかんでいただきます。

「明日までに考えおいて」「もっとよく考えてほしい」──。ビジネスの現場でよく聞く、ありふれた言葉です。誰も疑問に思うことなく受け止めているが、ここで立ち止まってほしい。「よく考える」とは何をどうすることなのか?

ビジネスパーソンは考えるのが仕事であるはずなのに、肝心の「考え方」は誰も教えてくれません。

考え方というとロジカルシンキングやマインドマップなどのツールを思い浮かべる人がいますが、私たちは普段、ツールを使って「考える」という動作をしているわけではないのです。自然に物事を考えている。ただし、そのやり方は言語化されておらず、再現性が低い。誰かに教えることができないのです。

本書はここに目を向けました。とはいえ、自分は「考える力に問題がある」と自覚している人は少ない。そこでビジネス小説が役立ちます。読者の考え方と主人公の考え方を比較することができます。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

■読んだ動機
どうやったら考えが停止せずに進むようになるのだろう
どうやって深く考えられるようになるのだろう
どうやったら思考が速くなるのだろう

上記のような課題感を持っていたので、この本を購入した。
この本のシリーズである、会議の教科書も非常に良かったので、信頼を寄せた本でもあった。

■あらす
認知->思考->気づき->行動
を繰り返しながら思考を進めていこう、ということを紹介する本。

■感想
シリーズのほか作品同様小説になっており、あるあるな状況から打破していく主人公を見ていると、自分も成長できそうな感覚となり、とても良い。
あとはこれらをちゃんと自分が面倒くさがらずにやっていかないとな、と。

読む前に考えていた課題感の答えはこちらになった。
- [ ] 問い1:どうやったら考えが停止せずに進むようになるのだろう
- [ ] 認知で現状を明確化し、問いを立てて、20点の答えを出して、具体化して、また認知をする。詰まったら行動する。
- [ ] 問い2:どうやって深く考えられるようになるのだろう
- [ ] なぜ?具体的には?で深くする
- [ ] 問い3:どうやったら思考が速くなるのだろう
- [ ] 行動をしながら進める。思考が速くなるのではなく、悩んでいる(=足踏みしている時間)を減らすのが大事。

ということももわかった。

あとはメモ。
- 何よりもまずは、認知することが大事。認知とは、自分の言葉で明確に状況を説明できるくらいに知ること。
- みんな意外と曖昧な言葉で濁すことがあり、そのままスルーするので、そういうのをちゃんとフカボっていく。そうすると、思考が捗るようになる。
- 思考をするには、問いを出すことが大事。この問いで自分は詰まりがち。
- 問いを立てて答えを考えて、上手い答えが出なくて、ぐるぐるしちゃう。
- そんな時は、行動が大事。
- 脳の再起動 をする。20分考えてダメなら、環境を変えたり、一度別の刺激を入れる。
- 実際にやってみるとか、現在の状況を言語化してみて、人に話してみるとか、そういうのをすると良い
- で、これらをやるだけでも価値はあるが、洞察をすることで、これを横展開できる教訓を自分なりに得たり、すると、さらに思考をする際に加速する。


■以下よかった文章

- p. 35 考え方の循環サイクル
- 正確に物事を「認知する」→ 考えるための道筋をつけ、理路整然と考え、考えを深める「思考する」→ 思考の行き詰まりを突破する「行動をする」→ 認知する
- p. 42 認知には3要素ある
- 言葉を確認する: 「違和感」とは何ですか?「みんな」とは誰ですか?
- 状況を確認する: 施策には反対ですか?中身は十分理解できていますか?
- 意図を確認する: 対応をきちんと考えてくれという話ですね?
- p. 56
- 言葉の認知のコツ
- あやふやな単語をそのままにしない: 「違和感」とは何か?
- 曖昧な文章を見逃さない
- 状況の認知のコツ
- 主語と目的語をはっきりさせる: 誰が?誰に?
- 事実を想いを切り分ける: 「言った」のか「感じた」のか「考えた」なのか
- 意図の認知のコツ
- 自分の言葉で確認する: XXと受け止めたがあっていますか?
- 自分の主張は一旦忘れる: 自分の主張が否定されたと感じると、思考が生産的な方に行かないことがある
- p. 70 インターネットでの情報収集の場合
- 情報量が多過ぎて、認知が逆にし切れないことがある
- 情報収集をする前に、何がわかっていないか?何がわかれば情報収集が完了したといえるか?集めた情報はどう使うのか?をはっきりさせてから調べると良い
- p. 91 思考の4つのStep
- Step1: 問いを書き出す
- 問いの答えを考えない。中身をまだ考えない。
- Step2: 考えるべきことに順番をつける
- どの問いから考え始めるべきかを整理する
- Step3: 問いに対する答えを出す
- 20点でも良いから思いついたことを書いてみる
- 新たに浮かんだ問いは、Think List にかく
- Step4: 具体的には?なぜ?で思考を深める
- 具体的には?で解像度を上げて
- なぜ?で論理を通す。背景をはっきりさせる
- p. 182 思考の質を高く保ちながら速度を同時に高めるには。
- Q. そもそもなぜ思考に時間がかかるのか?
- A. それは 考えていない時間が長いから。結果的に、思考に時間がかかる
- p. 185より正確には、考えていないで、悩んでいる時間が長いから。悩んでいる = その場で同じ問いをずっとぐるぐるしている
- p. 188 Q. 思考が足踏みしていると気づくには?
- A. 自分で気づくのは大変なので、「思考が続けられるとされてる 20分 」で終了する
- A. ペンが止まったり、同じことを書き出したりしたら。
- p. 192 思考の足踏みの解消方法
- 止まってしまった脳を再起動するには、外から新しい刺激を入れないとダメ
- 脳の環境や、インプットする情報を強制的に変えないといけない
- p. 236 洞察とは何か?
- みたものや聞いたものから、それ以上のことを引っ張り出す、導き出す能力
- 知識や経験や感性や勘が豊富なほど、日頃の思考の質も上がる
- p. 240 思考 と 洞察の違い
- 思考 は ゴールに進むための縦の思考。脳の力を最大限引き出す思考。
- 洞察は 気づきを増やして思考に深みを与える、今後別の思考でも活かせるものを増やす 横の思考。脳の力そのものを増強させるための思考。
- 例えば、「なぜやる気が出ないのか?」「やる気が出る時と出ない時の差は何か?」

0
2026年08月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

【認知の三要素】
①言葉②状況③意図

言葉→〇〇さんはなんて言ったっけ
状況→〇〇さんが話していること具体的にイメージできる?
意図→〇〇さんが気にしていることはなんだろう?何が言いたいんだろう?

《情報収集の場合》
•何が分かっていないか
•何が分かれば、情報収集が完了したと言えるか
•集めた情報は、どう使うのか

・言葉は?課長は何て言ってたっけ?
・状況は?具体的に(再現VTRのように)イメージできる?
・意図は?課長が気にしていることはなんだろう?何が言いたいんだだろう?

→認知できれば要約もできる
→情報を構造化すると不足に気づく(認知が楽になる)

【思考の4ステップ】
①まずは考えるべきことを書き出す(中身は考えない)(TodoリストならぬThinkリスト)
②考える順番をつける
③問いに対する答えを出す
→答えなんて誰にも分からない。20点でも良いから答えを書く=大事なのは見える化
→脱線しないようにする(新たな問いが生まれたら①に付け加える)
④具体的には?なぜ?で思考を深める
具体的には?=解像度を高める
なぜ?=考えた背景をはっきりさせる

書かないで思考している時は悩んでいるだけ。文字こそ思考、形になったものこそ思考。

上司も答えを分かっているわけではない(採点をお願いするわけではなく、一緒に考える。)チームで仕事をしている意識を持つ。

【洞察】
横の思考を広げる。得られた教訓や学びが次につながる。

0
2025年12月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

頭のもやもやが感覚で捉えていることを「体系化」「言語化」して捉え直すことは極めて大きな価値がある。再現性が高まって考える力が向上し、人に考え方を教えられるようになるから。

◆考え方の循環サイクル
・認知する
・思考する
・行動する

はじめから答えは出せない。仮説を段階的に確信に近づけていけばいい

・認知する
意図を確認する。インプットが間違えると正しく思考できない。情報を自分から取りに行く。文書を正しく捉えるには「素直にそのまま聞く」。一言一句発言された言葉をそのまま書く「ありのまま議事録」をすると、勝手な脳内変換がなくなる。
状況の認知・・・相手が見聞きしたことを疑似体験できるくらい、状態や情景をイメージできるようにする。主語(誰が)と目的語(誰に対して)を明確にする。

■情報収集のコツ
・何が分かっていないか
・何が分かれば、情報収集が完了したと言えるか
・集めた情報は、どう使うのか
ここが明確だと、情報の渦に飲み込まれずに済む。

■タスク依頼時の確認ポイント
・動作
・期限
・目的、背景
を明確に

■思考の4Step
Step1:問いを書き出す
Step2: 考えるべきことに順番を付ける
Step3:問いに対する答えを出す
Step4: 「具体的には?」「なぜ?」で思考を深める

・Step1:問いを書き出す
何について考えるべきかを整理する。各論はあと!
考えることをリスト化する。

・Step3:問いに対する答えを出す
初めから正解など出せない。思ったことを書いて見える化する事が大切。ひとつの問に集中し、脱線しない。

仕事は「作業をやらされている」→「自分で仕事を進めている」感覚を持てると景色が変わる。自分で考えて行動していないと楽しくない。

思考の足踏みに気づいたら行動。行動によって状況を打破する。行動とは、脳の環境やインプットの情報を変えること。
・話す(GPTに壁打ち)
・集める(情報収集、ヒアリング)
・休む(リフレッシュ)

■洞察
あえて横道に逸れるような問をする。抽象化し他の場面で応用する。繰り返すことで知識、経験が強化され、新しい観点が手に入る。

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2023年11月09日

ネタバレ 購入済み

シリーズ3作目も良書でした!

本シリーズの「会議の教科書」、「資料作りの教科書」が良かったので本作も即購入。
チームメンバーの若手がまさに土屋くん状態だったのでもう1年早く読んでいれば苦労は半分で済んでいたかも。
自分の考え方も含めて見直すよい機会になりました。
特に考え方サイクルを、「認知→思考→行動」と言語化してくれており、実践しやすいと感じました。
他にも、「問いを書き出す」、「なぜ?具体的には?で深掘り」、「思考が行き詰ったら行動(相談・現場)」、「洞察(抽象化、時間遷移、影響、示唆)により深みを持たせる」というところは、早速、若手指導や自身の思考整理に活用しています。

#タメになる

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2023年05月27日

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