あらすじ
才人の胸に浮かんだ見慣れないルーン文字。それは使い魔の印――ティファニアとの契約の証であった。一方その頃『オストラント』号に乗ったルイズは、才人を助けるためにエルフの最高権力機関へと向かっていた――。
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あなたはツンデレという言葉をご存知でしょうか。
ツンデレとは、普段はツンツンしている女の子が二人きりになるとデレデレする(甘えてくる)ことです。
この作品は、そのツンデレという特徴を生み出したといっても過言ではない「元祖ツンデレ作品」です。
主人公はごく平凡な男子高校生です。
突然、彼の前に魔法陣が現れ、それに触れると異世界に飛ばされてしまいます。
その異世界は魔法の世界。
魔法に縁もゆかりもない主人公は、なぜかヒロインの女の子に使い魔として召喚されてしまいます。
最初はいざこざもあったこの二人ですが、物語を通して少しずつお互いを意識し始めていきます。
ツンデレ系ラブコメの完成形といってもいいかと思います。
ご興味がある方は一度目を通してみてください。非常に萌えます。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ヤマグチノボル先生が亡くなった後に、別の作家先生が書かれる形で刊行された巻。本編の物語は、ヤマグチ先生へのリスペクトに溢れており、先生が生きてこの巻を書いたなら、きっとこうなったであろう展開が続いて、素晴らしい。21巻が出された事自体が、一つの物語と言えるのではないだろうか。そして、物語は、才人がティファニアの使い魔も兼ねるようになり、ティファニアが忘却の虚無を成長させて、火石の爆発をも防げるようになるという展開を見せ。そして、教皇達の言う聖地が、地球である事が明らかになる。才人は地球に帰還するのかな。
Posted by ブクログ
シリーズ完結を目前にして逝去した原作者のプロットにもとづいて書き継がれた続編です。
同様の試みに栗本薫の「グイン・サーガ」シリーズがありますが、あちらは代筆者の名前が最初からクレジットされていたのに対して、このシリーズでは著者名は「ヤマグチノボル」となっており、しばらくのあいだ執筆者は明かされていませんでした。原作のファンのあいだには賛否両論があるようですが、個人的には違和感なく読むことができましたし、なによりもルイズや才人たちのその後の活躍が読めるということで、十分に満足しています。
ストーリーは、エルフたちとの戦いが中心です。もはやのこすところもあと1巻ということで、物語の舞台であるハルケギニアの謎が次々に明かされていくことになり、思わず夢中で読んでしまいました。
Posted by ブクログ
故ヤマグチノボル先生の遺したプロットをもとに書かれた最終章
ようやくサイトもルイズと再会できたし、引っ張ってきた伏線も幾つかは解決したかな。少しは予想はしてたが、どう決着するのか最終巻が楽しみ
Posted by ブクログ
20巻で著者のヤマグチノボルさんは亡くなられ、21巻22巻は生前に残されたプロットを元に代筆者が綴るストーリー。
評議会の塔に突っ込むシーンやその中で戦闘シーンは「ヤマグチノボルは文章うまかったんだなあ」と思うくらいなんだかぎこちない。
思い出したようにテファの胸がすごいとかルイズの胸が、なんて出してくるのも浮いた感じがする。
とはいえアクションショーン意外はそんなに違和感なく読めた。
どんどん謎もとけ、急に現れた適役の鉄血団結党も倒し昔の適役が仲間になるなどのお約束展開もありつつ、"聖地"の謎が明かされて、次回最終巻。
プロットをたどっているだけの感じがしてなんだか味気ないダイジェストのようで少し寂しい気持ちである。
Posted by ブクログ
異端児や裏切り者等の理由で一族みな迫害されるとか、人間の行いはとても醜いものだと思う。
自分の種(人間やエルフといった大きなくくり)を大切にする考え方もあれば、村の掟など範囲が狭いものもある。
そこからはみ出すことへの抵抗感といったものは、人間の性なのだと思うのだけれど、不思議な感情だとも思う。(僕自身も外国人と一緒にいるとちょっと距離を置きたくなるし、でも多様性という言葉を理解し相手を尊重しようと考えている)
これらの理由のひとつは、人間がエルフを傷つけたという過去の行いがそれを知らない後世の人々に教えられるという記憶の埋め込み(一種の洗脳なのか、過去の経験を伝承し種を保つためのものなのかはわからないが)によるものだと思う。
時代によっても、人によっても、振る舞いは変わってくるので、各人に判断させられるようにすることが望ましいのだと思う。
ということで、こんなことを書いていると宗教っぽいなあと思い嫌悪感が出てくるし、宗教そもそもは好きではないのだが、道徳を広く普及させるには宗教って一番効率的なものだと思う。