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Posted by ブクログ
感想
内面的に複雑な心情描写が多いので、登場人物の心情を容易に理解するのは難しいな。
兄の崇の話が文学的過ぎて難しい。自分なんかもっと単純に物事を考えて生きてるって思ってしまう。
上巻の最後になってようやく事件。殺人事件ものの小説で誰かが殺されるまでたどり着くのにここまで長かった小説は記憶にない。兄怪しすぎる。
あらすじ
良介は、母の兄弟が亡くなったことを機に家族3人で実家に帰る。兄も久しぶりの帰省となった。母親が兄に昔から不気味な怖さをかんじていたことを聞く。また、父親がずっと伏せっていることから、兄は鬱病ではないかと懸念を持ち、病院に行くことを進める。
北崎友哉は中学生。いじめられて仕返しをしたことで学校で問題になる。好きな女の子がバスケ部の先輩といかがわしいことをしていたことをネット上に晒す。自分がその女の子を助けようとするも拒否され、苛立ちを募らせる。自分のことを虐げるものを殺したいとネット上の日記で吐露し、ある人からそれを実現する方法があるとコンタクトされる。
良介の妻の佳枝は旦那がネット日記で本音を挙げていることを悩んでいた。自分に直接相談して欲しいと思っており、兄の崇に相談していた。良介が大阪に出張に行くにあたって兄と会い、そのことについて話すと思っていた。大阪出張時に良介と連絡が取れなくなる。
京都でバラバラ死体が発見された。人体の部位は全国で見つかり、話題を呼ぶ事件となった。殺されたのは良介であることが判明した。