あらすじ
人のさがをのぞきこんだような、美しくもおそろしい短編をあつめた作品集。「鶴の家」「野の果ての国」など、10編とエッセイ。
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Posted by ブクログ
他の方のコメントでもいつもと違う感じ、とあるが
初読の作品が多かった。
・鶴の家
鶴の復讐にしては、不思議な選択だなあと思いつつ。
けれど、不幸が多く、それは偶然だったのか、はたまた。。最期、ある意味人柱の人数というか、供養が済んだという事なのだろうか。
それとも、ひとつひとつの命を覚えて呼び続けた春子の行動が供養に繋がったのだろうか。
・日暮れの海の物語
これは既読。よく覚えている。さえは、人によっては忘れて、忘れたふりをして違う人生を歩めただろうな、と。。
いっそ、亀に嫁いだ方が幸せだったのだろうか。
・長い灰色のスカート
読み終えて、これはどういうことなのだろうなぁ、と。
色々と理由が不明のままだけれど、だからこその怪談というか、怖い物語なのだろうか。
異形の者になって、記憶が残っているかどうかにもよるけれど、弟のその後が気になる。
・木の葉の魚
こういった話はもはやフラグがたつというか、そうならないと話が進まないとは思うけれど、ラストのオチが、幻なのか現実なのか。引き揚げられたら、姿戻って救われるのか、そのまま魚として扱われるのかー。。
・奥様の耳飾り
奥様の愛情がどういった種類のものなのか気になる。
小夜は、その後、どう折り合いをつけて生きるのだろう。それとも、いずれ忘れるのだろうか。
・野の音
千と千尋の神隠し の 戻れなかったバージョンのような。でも少女は楽しそうだったし、それはそれでありなのか??木の精と一生宅連だけど。
・青い糸
予想外の展開と結末。男性側には明確な想い人がいたので。でも可愛らしく、と感じたのなら、新しい恋をして、幸せになれたと思おう。
・火影の夢
後悔しても時は戻らないし、だからこそ思い出は切なかったりするけれど、本作者の物語って、戻れるパターンも時にある。そして、現実に戻る場合と戻らない場合と。
店主の愛想が良ければ、耳をすませば のお店のような感じだろうか。
・野の果ての国
異形の者や異世界についていった話が多かったので、本作はちょっと意外。別の巻に載っていた話で、そのまま鹿になったり、鳥になったりする少女の話もあったので
本作の少女は その前に家族を、兄弟たちを思い出して懐かしさを感じたのがポイントだったのだろうか。。。
・銀のくじゃく
はたおりのその後が気になる。。地縛霊じゃないけれど。。いつか、旗に惹かれて集まってくればよいけれど。
弟のその後も現実的に考えると憂鬱。
・エッセイ
シャガールはきちんと見たことないなぁ。
鳥に憧れる、そういえばそんな時もあった。モチーフに取り入れたり。懐かしい。。
作者、短歌を学んでいたとは知らなかった。
紫式部を題材にした舞台で、短歌という限られた言葉では伝えきれない思いを伝えたくて、物語を書き始めた、という台詞があったけれど
本作者もまた、言葉の意味、伝わるイメージを大切にしてきたのだなぁ。