あらすじ
ソーシャルメディアとは、マスメディアの対極に位置する、ボトムアップの情報展開のことをさします。
その代表例としては、ツイッター、フェイスブック、YouTube、ブログ、ウィキペディアなどがあり、「草の根メディア」と呼ばれることもあります。
ソーシャルメディア先進国のアメリカでは、ソーシャルの波がいま、インターネットを通じて既存のマスメディアを呑み込む勢いだといわれています。
ではこの、マスメディアをも凌駕するような影響力を持とうとしているソーシャルメディアとはいったい、何なのでしょうか?
これまでのオンライン・マーケティング手法やインターネット広告、そして、そもそも既存のマスメディアとは、何がどう違うのでしょうか?
そして、もっと重要なことは、それはどこに向かっており、どういう形で日本にも浸透していくと予想されるのでしょうか?
本書は、ソーシャルメディアの今について、北米在住、気鋭のソーシャルメディア・ブロガーが目のあたりにした現実をレポートするものです。
ツイッター、フェイスブック、ブログを使っている方はもちろん、企業などでマーケティングにかかわっている方は、日本のマーケティングの今後を占ううえで、必読の1冊です。
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Posted by ブクログ
ソーシャルメディアの動向に関して綴った1冊。
2011年1月なので若干古いかと思ったものの、著者の予測通り、Facebookが日本でも台頭してきた今、読む価値があった。
Posted by ブクログ
ソーシャルメディアとはなんぞやと、プレゼンする機会をいただき、参考資料資料として購入した一冊。いま現在のスナップショットとして、様々な事例やトレンドが散りばめられており、非常に満足しています。ネタ帳として非常に優秀な一冊でお勧めです!
Posted by ブクログ
前半は、既存メディアがTwitterやFacebookといったソーシャルメディアに侵食されている様をアメリカの事例をもとに紹介、
後半は、それらソーシャルメディアに対し日本がかかえている課題や可能性について著者の見解が書かれている。
著者の見解もインターネットメディア上からの見解だけではなく、
社会学的なアプローチから日本の島国気質とソーシャルメディアの関係を言及しているところがあり大変興味深かった。
・この手の本にありがちなソーシャルメディア万歳といった偏った書き方はしていない。
・専門的な用語はあまり使われていない。
・具体的な事例をもとに書かれている。
といったところから初心者には良い本だと思うが、その反面ある程度ソーシャルメディアの知識を有していて深く理解したい人にはもの足りない内容かもしれない。
ソーシャルメディアについて理解を深めたい初心者にはおすすめの本である。
Posted by ブクログ
ソーシャルメディアの今がうまくまとまっており、かつ読みやすい本であった。また、人々の認知度が高いfacebook、mixi、twitterといったもの以外のものものっており、試しにそのHPを見てみる価値はあるといえる。これまできたソーシャルメディアの流れがこのままさらに加速の一途をたどるのかはわからないが、それでもこのソーシャルメディアが新たなるプラットフォームの一つとして、ITの中での地位を確立するのは確かであろう。サービスの向上とともに、よりつながれ可視化されるようになっていくネット環境においても、それを悪い意味でとらえるのではなく、それを生かす形で自分にとっての価値づくりにつなげていくことにこそ、SNSが果たす役割があるのではないかという気がしている。ツールによって自分が変化させられるのではなく、ツールによって自分が変わることで、きっと実体験以上の経験や思いを得ることができると信じている。
Posted by ブクログ
一般のソーシャルの意識が変わると思いますが、アメリカと日本のソーシャルが違うというのも踏まえているので、まぁありかと。
ソーシャル生業にしている人には、斜め読みもありだし、ソーシャル初心者さんにも読みやすくなってました。
残念なのは、アメリカのソーシャル周りが多いです。
も少し日本のも触れてほしかったです。
Posted by ブクログ
うん、率直に面白い。著者は日本人ですが、海外からの視点で書いてあるため、なるほど、と思う部分が多い。特に言語の壁や国際感覚について。facebookが日本で成功するかどうか?って日本人がどれだけ、言葉もマインドもグローバルになれるか?に依存していると、私は思います。極端に言えば、海外に友達がいなければ、facebookを使うメリットないもんね。自分もブログをやろうかとも思った。twitterやfacebookもいつか終わるかもしれない、そう思うとowned mediaの必要性は高いのだと思う。
Posted by ブクログ
最近のfacebookの話題から、日本でもソーシャルメディアにスポットが当たることが多くなりました。と言うことで早速読んでみました。
この本が出版されていること自体が「ソーシャルメディア革命」であると筆者のブログで書かれています。出版の経緯が、ロサンゼルスで書いていたブログがツイッターを経て、その1週間後には出版が決まり、80日後には原稿を仕上げ、110日後には日本の書店に並ぶと・・・・(その前にネットでは無料のダウンロードも企画もあった)
本当に革命と言えるような動きになるのか、これからソーシャルメディアが日本でどうなるのか、そんな予想を聞きたいわけでもないので、そちらの内容はほどほどの知識として読みましたが、この本から感じたことがひとつ。
それは個人が大切になる時代であると言うこと。
だからこそ、「やってみる勇気と実行力」が必要となる時代なんだと言うこと。
よく話題に出るfacebookやmixiのことなど、私にはうまく説明できないけど、確かに、実名か匿名かではなく、リアルの世界をネットに持って行くかどうかの違いなのかもしれません。そこで、リアルとネットが本当の意味で融合するときが来たとしたら、いくつかの新しい価値観が生まれることも事実でしょう。
さらに、この本では触れていないけど、日本の企業が、すでに高度成長時代もバブル時代も経て、これから「景気」に頼るのではなく「人」が大切になると言う価値観を持った企業が生き残ると思うのです。そんなときに、このソーシャルメディアの波がタイミングよくマッチする時代かとも思いました。企業のあり方の価値観自体も見直すタイミングかも。
Posted by ブクログ
ソーシャルメディアとは何かを解説している本。読者に最低限のITリテラシーは要求しているもののわかりやすい。「今」の世界の流れを理解することができる。
Posted by ブクログ
テレビでもラジオでも新聞でもない、ソーシャルメディアという新しい勢力。
それは未来を考えるにあたって、とても重要な役割を持つという事が改めて解る本。
ソーシャルメディアの普及を通じて、日本のガラパゴス化の深刻さを実感できる。
Posted by ブクログ
北米のソーシャルメディア事情が参考になった。
facebook のすごさを表現するためにmixiをディスらなくてもいいのに・・・。
マスメディアが持つ最高の武器「黙殺」
→ mixi が殺された
ソニー 長い時間を費やしてこそ一人ひとりのファンとつながっていける
無意識というのは、大きな利権構造によって知らず知らずのうちに選択させられている
島国日本、村八分
Will it blend ではミキサーを販売して収益
クラウト
Posted by ブクログ
米国在住のブロガのソーシャルメディア論。
米国事情を中心にしているが、比較的読みやすい。
「SNS」がリアルな関係をネット上に移したものであるところに重要性があるという指摘はもっともだ。ただ、mixiやGREEはそうではないと言い切るのも行き過ぎな気がする。mixiも最初はメールでの招待制であったはずだ。確かにFacebookとは色んな面で違いがあるが。
著者は、日本でのソーシャルメディアの立ち上がりが遅れるのではないかと懸念しているが、その理由として挙げているものをあえて並べてみる。
1. 既存大手メディアの影響力が強すぎる
2. 人権意識が低い
3. 政治(や社会)とジャナリズムへの関心が薄い
4. 個性を認めない「出る杭を打つ」文化の存在
5. 自営・独立をする人が少ない
6. 非営利団体に対する支援と理解の欠如
7. 語学力の低さと国際意識の欠如
8. PV神話が根深い
9. 先駆者としての匿名掲示板の存在
10. 芸能ネタへの偏り
このリストは、ある意味では日本人の評価に対する常套句であり、偏った見方とも言える。それほど悲観する必要もないのではと思う。TwitterだってBlogだって日本の活動はそれほど低調なわけではない。アメリカだって似たようなところがあって程度の問題だとも言える(語学力以外は)。いずれにせよ、学生時代からSNSを使っていた世代は懸念する必要もないのだと思っている。問題は、それより上の世代がどこまでついていけるのかだろう。
ソーシャルメディアを使うことが当たり前になる日がそこまで来てはいる。身構えずにさっと乗っていければいいのかと。
Posted by ブクログ
ソーシャルメディアは、誰もが参加できるスケーラブルな情報発信技術を用いて、社会的インストラクション(相互作用)を通じて広がっていくように設計されたメディアであり、ブログ、SNS、動画共有、ゲーム、ウィキ等に加えて既存の大手マスメディアから独立しているニュース等のメディアサイトも含む。その特徴を従来のマスメディアに対してコストが安い(アクセス性)、特別な技術や訓練は不要(利便性)、情報の更新が早い(即時性)、発信した情報の改変が可能(改変性)とし、その米国での盛り上がりを讃える。
次々と新しいソーシャルメディアを生み出す北米に対して日本は遅れいていると説きその理由を「日本でソーシャルメディアが立ち上がらない10の理由」として挙げている。
1.既存メディアの影響力が強すぎる
2.人権意識が低い
3.政治(や社会)とジャーナリズムへの関心度が低い
4.個性を認めない「出る釘を打つ」文化の存在、
5.自営・独立する人が少ない
6.非営利団体に対する支援と理解の欠如
7.語学力の低さと国際意識の欠如
8.PV神話が根深い、
9.先駆者としての匿名掲示板の存在
10.芸能ネタへの偏重
このあたりは林望氏が英国に滞在中にケンブリッチ大学やオックスフォード大学の人と付き合う中で英国人像を作り上げ、「イギリスはおいしい」等エッセイで英国人礼讃をし日本人を卑下したのに似ているので多少割り引く必要はありますが、その場の空気で発言し、空気を読まないとKYと揶揄され、同質化を迫られる日本は、既存メディアの影響が強く、人権意識が低い、そして個性を認めないと言われてもしょうがないかもしれない、だから匿名掲示板などが発達するのだ。
と言いつつも、最近のTwitterやFacebookを見ていると自立した個人が増えつつあるように思い、これからの日本には結構期待しています。個人的にはJ-POPばかり聴かないで海外に目を向け国際意識を養い、海外のメタルやプログレの聴く仲間がもっと増えてくれると嬉しいですね♪
Posted by ブクログ
ソーシャルネットワークが広がるにつれ、「個」の力で情報を提供していき、パーソナルブランドを高めていく必要がある。また、インターネット環境であるため、日本だけにとどまらず世界に情報を発信していく必要があるため、国際感覚と起業家思考を養うべきである。そのためにもまずは情報を発信していき告知対象の世間一般の意識を変え、マスを変えていくことが重要となると筆者は述べている。個の力の向上のためにブランドを高めていこうと感じた。
Posted by ブクログ
twitterやfacebookが既存のメディアといかに違うのか。
ソーシャルメディアとは何か。
1.mixiやグリーはどこに位置づけられるか。
→日本独自?の感覚
人権/個性の尊重の感覚が他国と比較して低い
人権/個性が尊重されているからこそ、実名で活動できる面もある。
2.twitter,blogでインフルエンサーになるためには?
→自らのアカウントの方向性を決める
最新ニュースなどの配信?創作を押し出したもの?
前者ならなにか一つ秀でたジャンルを開拓する
後者なら、個性の設定をきちんともつ
インフルエンサーになるには、
自分のブランドをもつことが大切。
日本の企業は対日本人を意識してしまったために、
グローバルに受ける企画/商品を作ることができなくなっている。
この二点が印象深かった。
全体的にはかいつまんで少しずつという感じ。
この本で興味を持った箇所は、
他の本で追ってみようと思う。
Posted by ブクログ
アメリカにおけるソーシャルメディアの扱いについて、また日本におけるソーシャルメディアの行方について述べられている。また、いかにソーシャルメディアの持つ力が大きいか、相対的にマスメディアが弱体化する可能性を秘めているかを述べている。
現在、日本でもマスメディアへの拒否感は一部の者の中に起こっている(日本人の知識レベルの向上を望む著名人は、著書等で述べている)。そのような人達と、それに従う人達がマスメディアを無視し、ソーシャルメディアで生活し始めたら、確かにマスメディアへの打撃は大きいと予想される。
日本人の上位者(今後収入面等で二極化するとして)にとって英語は当然のスキルとなり、Facebook等のSNSを利用するのは生活する上で当然の習慣となるかもしれない。
Posted by ブクログ
ソーシャルメディアについての本というよりも、個人をブランディングする「パーソナルブランディング」についての本でした。
英語や匿名性など、日本でソーシャルメディア革命が起こるのか。1つの課題ですね。
Posted by ブクログ
様々なソーシャルメディアの最新の動きをみるには便利でした。私レベルのIT知識の人間には適切なレベルです。著者の主張や見解がすべて適切かどうかわかりませんが、まあそれは他の本も同様で、後は自分で判断するしかないでしょう。値段は新書にしては少し高めですが、最新情報を出版するまでのスピード感で何とか許容範囲でしょうか。
Posted by ブクログ
最新のUSのソーシャルメディア事情を伝える。ビジネスというより、ブロガーとして、プロになるための方法の話が多い。著者がブロガーだからなのだろうが、現場の最新の空気が伝わり、おもしろい。鳥喘げているサイトにアクセスしたくなる。
Posted by ブクログ
えーこの本、電子書籍で購入しましたというか、キャンペーン中で無料でDLさせて頂きました。…凄いですね、太っ腹ですねありがとうございます。…。DLできて、運がよかったです。
丁度、フェイスブックに入るか入らないか。と迷って、入らなかった後でこれを読みまして、タイムリーでした。(笑)…やはり入るべきですかね。(苦笑)仮に入るとすれば、英語でするのが良い感じでしょうか。
率直な話、読んだ方がいい。という本になると思います。更にタイミング的なことを言えば、早く読んだ方が価値があるかなと。鮮度が大切です。
でも、革命は、必ずしも下克上ではないような気もする。