あらすじ
「居酒屋の神様」とも呼ばれる繁盛店経営者、宇野隆史氏が教える、誰もができる流行る店の作り方を紹介する。「日経レストラン」の人気連載の書籍化。宇野氏は自分の店を、スタッフが独立するための経験を積む訓練の場ととらえ、飲食店経営に必要なノウハウをOJTで若者たちに学ばせています。その内容は、小さな飲食店が大手チェーン店・有力なライバルとの競争に打ち勝つために必要なメニュー戦略、接客方法から、店主としての心構えにまで及びます。
本書は、その「小が大に勝つ」ために必要なノウハウを宇野氏の一人語りという形式で、分かりやすくまとめたものです。繁盛店作りの手法がこの1冊で学べます。
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Posted by ブクログ
店を流行らせるには、お客さんがどうしたらより楽しく店で過ごせるかを常に考えて、どんな小さなチャンスも逃さず相手にアピールしていく。そんな貪欲さが必要なんだ。
手羽先の唐揚げのオーダーがあったとする。『右手がいですか?左手がいいですか?』って言うだけでも、場の雰囲気が明るくなるでしょ。
名札をつける一番の理由は、単純明快。お客さんに自分の名前を覚えてもらいやすいようにする。
『客の身になって考えてみろ』というでしょ。あれは、『客の身』と考えるからよくわからなくなる。『客』ではなくて、『自分』なんだよね。どんな店だったら自分が楽しいか。それを考えれば、おのずといい店ができる。
地元のお客さんが夕方、ちょっと飲みに行こうかなと思ったときに思い出す店のうち、三本の指に入ることを目指す。それが、店を成功させる秘訣だと思うんだ。
お客さんを呼び込むことばかり考えていたけど、気持ちよくお客さんに帰ってもらうことこそが、僕らが今、やらなきゃいけないことなんだって気が付いた。