あらすじ
名親分・辰五郎の跡を継ぎ、十手持ちとなった辰吉。だが川開きの日に掏摸の銀二を取り逃がす失態を犯してしまう。同じ日、辰五郎と仲が悪い太之助親分が、大川に浮かぶ屋根船内で男女が死んでいるのを発見する。死んだ男は圓馬師匠の弟子だった。太之助は相対死で片付けようとするが、辰五郎は、その検分に疑念を抱く。父の過去の功績に助けられながらも、銀二を捕まえようと苦労する辰吉。やがて二人の捜査は交差して……。果たして事件の真相とは? 町人と武士、様々な市井に生きる親子の絆を描く時代小説、第二弾登場!
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Posted by ブクログ
誤解が解けた親子の仲は日増しに良くなってゆく。
見回りをしていた時に鮮やかな技で掏摸を行う役者のような美男子を発見するも、捕まえられない。
その男の名前がわかる、銀二だった。
何度も現場を発見するもなかなか捕まえられず、辰吉は躍起になる。
そんな頃、船宿の古い船から男女の死体が発見。
捻じ曲げても事件を終結させる太之助という岡っ引きが相対寺死ということで決着をつけるが、その後揺りの事件がおこり・・・
親子の情愛、友情、気の迷いからの犯罪。
人をよく観察しているこの作家の話の組み立ては厚みがあって良い。
Posted by ブクログ
第二弾
取り逃がした掏摸の探索、背景に過去の行為から一人の武家の娘を苦街に、助け出すための犯行と
人の奥に潜む人を恨む心、これを利用した犯罪、親子のそれぞれの探索が二つの犯罪を暴くことに