【感想・ネタバレ】雛のころ 小間もの丸藤看板姉妹(四)のレビュー

あらすじ

初午のころ。小間物商「丸藤」では主の藤兵衛が、当代一の根付を望む好事家の相手をしていた。総領娘の里久は、客の話を粘り強く聞く父に感服しきりだ。そんな娘に父は、若き日に根付が原因で喧嘩別れした友との苦い思い出を打ち明ける。二十年ごしのいさかいを取り持とうとする里久。雛の節句のころには、茶道をよくする得意客のあしらいに失敗し、妹・桃が通うお茶の師匠のもとに渋々見学に行くこととなった。正座が苦手で、これまでお茶の稽古には嫌な思い出しかなかったが……。人情に厚い姉・里久と小町娘の妹・桃。仲の良い看板姉妹の物語、第四作。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

このシリーズ大好きです。
 里久は品川の港町育ちなので、江戸の大店のお嬢様としての振る舞いが最初の頃はできなかったんですね。

 桃はそんな里久が苦手で、化粧もしない、立ち居振る舞いもできない、言葉遣いも荒いと言っていたのが、この巻ではすっかり仲良くなって

 今回は父である藤兵衛がかつて根付のことで喧嘩をしてしまった友人がいた話を聞いたことから、仲直りをさせるために里久が手を打つ話。

 お茶に詳しいお客様との会話に失敗した里久。以前から正座が苦手な里久は茶席が嫌いで習いたくないと思っていたのですが、そこへ桃が己がお茶を習いに行っている師を紹介する話。

 二人の幼馴染で米問屋「大和屋」の主人を父にもつ耕之助が長屋へ引っ越ししてから起こる謎の盗みの話。

 以前、なくなってしまった女房を悼むあまりに女装をし、丸藤の出した白粉にケチをつけられて、里久が白粉の付け方を教えた奥川筋船積問屋加納屋の主が亡くなった奥方の姉をつれてやってきた。

 姉には買い物を、己は新しい商売を藤兵衛に提案しにやってきたのだが……。

 今回も楽しませていただきました。


 しかし、着物、自分でほどいて洗い張りなんて無理だわぁ~! お茶とかお花とか女の子らしい習い事をしようと思ったことはないなぁとか、思いつつ読んでました。

 里久も桃も本当にいい子たちなんですよね。勿論、失敗をしたり、やきもちを焼いたりもするけど、読むたびにいいなぁ。

 癒されるなぁと思いながら読んでます。

 今回も楽しかったです

0
2021年08月14日

「歴史・時代」ランキング