【感想・ネタバレ】一瞬の風になれ 第三部 ドンのレビュー

あらすじ

いよいよ始まる。最後の学年、最後の戦いが。100m、県2位の連と4位の俺。「問題児」でもある新入生も加わった。部長として、短距離走者として、春高初の400mリレーでのインターハイ出場を目指す。「一本、一本、走るだけだ。全力で」。最高の走りで、最高のバトンをしよう――。白熱の完結編。

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学生生活の全てを賭けていた。そんなことのひとつふたつ、ありませんでしたか?「最近あの頃みたいに熱くなってないな…」というあなたにぜひオススメしたい一冊です。きっと熱いモノがジワジワくるはず。自分もまた頑張ろうって背中を押してもらえます。
陸上競技に学生生活の全てを賭けて成長していく高校生たちを見ているうちに、思わず「あの頃」の自分を思い出す。信じあえる仲間、気になる異性、天才的な才能を持つライバル、自分の夢、挫折、諦められない情熱。なんだかもう全てがひたすらに青春!です。
学生時代に何かに打ち込んだ経験のある人なら絶対に共感してしまうはず。読後の爽やか感は120%!爽やかすぎて直視できない!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

4継で優勝したのも感動したが、個人的には100mが仙波に追いついたのがグッときた。また、インターハイではどうなるのか、200mで連に勝てるのか気になる。

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2026年03月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

『一瞬の風になれ 第三部 -ドン-』を読んで、まず強く感じたのは、かけっこというシンプルな競技の中に、こんなにも色々な気持ちが詰まっているのかということだった。走ることはただ前に進むだけの動作なのに、その裏には努力、焦り、悔しさ、喜びなど、さまざまな感情が積み重なっている。

物語を読み進めるうちに、やっぱり涙が溢れた場面がいくつもあった。勝つ瞬間だけではなく、うまくいかない時間や迷いながらも走り続ける姿がとてもリアルで、胸に響いた。高校陸上部という一つの場所の中で、仲間たちはそれぞれ違う思いを抱えながらも、同じトラックを走り続けている。その姿から、強い希望を感じた。

また、この作品では人と人とのつながりの大切さも強く描かれている。仲間同士の友情はもちろん、ライバルとの関係や、支え合うチームの雰囲気がとても印象的だった。一人で走っているように見える短距離走でも、実は多くの人に支えられているのだと感じた。

さらに心に残ったのは兄弟愛である。兄の存在は主人公にとって大きな影響を与えており、その思いが走る原動力にもなっている。兄を追いかけ、乗り越えようとする気持ちは、単なる競争ではなく深い絆の表れだと思った。

この物語を通して、かけっこはただのスポーツではなく、人の成長やつながり、そして未来への希望を感じさせてくれるものだと改めて思った。高校陸上部の仲間たちが全力で走る姿は、読者にも前に進む勇気を与えてくれる作品だった。

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2026年03月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ザ・青春!という感じの陸上小説。
主人公視点で物語が進み、大会での心境などがリアルに描かれていてドキドキを楽しみながら読んだ。
最後、南関東大会での連と新二の200mレースの前で物語は終わったけど、これからも1本1本を大切に走り続けていくことがわかる、いいラストだった。
怪我やうまく力を出せなかったりしたことをうまく乗り越えていく登場人物たちの前向きさ、精神の健全さが素晴らしかった。

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2025年11月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「俺は不言実行のコーチだからな。ハッタリはかまさんよ」
 三輪先生は俺の頭をハタきながら、そんなことを言う。
「実行するのは選手だ。コーチが不言でどうする? そんなコーチはいらんだろう」
大塚先生がイライラしたような口調で言った。三輪先生は笑っている。
「何が不言実行だ。いつも適当な目標をぺらぺら言って、ろくにクリアしたことないじゃねえか」
「そりゃ、選手時代の、高校の時の話でしょう、先生」
「指導者になって変わったか?」
「そりゃ違いますよ! 自分のことはいいですけど、生徒は傷つけたくないですよ。適当なことなんか言いませんって」
「高い目標を立ててやれ。引っ張り上げてやれ。尻を押してやれ。それが指導者だ。不可能を可能にしてやれ。夢を持て。おまえが一番大きな夢を持て」
 大塚先生は厳しい口調で静かに言った。くぼんだ目が三輪先生に食いつきそうにギラギラ光っている。
 夢は各自が持てーーというのが三輪先生の持論だった。自分から強く望まなければ絶対に実現しないからと。だから、先生の言葉には本当にびっくりした。

「やったなあ…」
 根岸は低くつぶやいた。
「見たか? おまえ、蓮が思い切り出たぞ」
 根岸は泣きそうな顔をしていた。
「俺ん時はな、あれができなかったんだよ。蓮は俺を待ってて、すげえゆっくり出てくれたんだ。そんなの4継じゃねえんだよ。やっと本物になった」
「ああ、そうだな」
 俺はうなずいた。総体優勝云々より、何より根岸が望んでいたことなのかもしれない。蓮がリミッターをはずし、持てる力のすべてを出すこと。4継のメンバー全員がMAXの力で走れること。それが根岸の夢だ。

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2026年04月01日

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