【感想・ネタバレ】イザベラ・バードの日本紀行(上)のレビュー

あらすじ

1878年、横浜に上陸した英国人女性イザベラ・バードは、日本での旅行の皮切りに、欧米人に未踏の内陸ルートによる東京―函館間の旅を敢行する。苦難に満ちた旅の折々に、彼女は自らの見聞や日本の印象を故国の妹に書き送った。世界を廻った大旅行家の冷徹な眼を通じ、維新後間もない東北・北海道の文化・習俗・自然等を活写した日本北方紀行。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

明治維新からまもない1878年、英国人女性のイザベラ・バードによる東北地方と北海道の旅。行く先々で、外国人を一度も見たことがない人たちに囲まれ好奇心の目で監視されながら、当時の人びとの暮らしや習慣をかなり細かく克明に記している。「鋤ではなく絵筆で耕された」古き良き日本の美しい風景の描写が印象的。
本人の特徴とも言える勤勉さ、慎み深さ、礼儀正しさ、もてなしの心、などは明治初期には既に一般的だったのに対して、清潔さがまったくなかった当時の日本の生活風景には驚き。どこへ行ってもノミやシラミのオンパレードで、夏はハエや蚊の大発生に悩まされていた様子。また、山村に入ると農民はほぼ裸に近い格好で暮らしていたようで、自分が持っていたイメージとはだいぶ違って新しい発見だった。

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2012年12月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

劇場は最初の演劇が草地で催されたところから、芝居屋と呼ばれます。日本の演劇の原点は、他のおおかたの国と同じように、宗教的なもので、その第一の目的は神神の怒りを沈めることにありました
日光とは太陽の輝きと言う意味で、その美しさは詩歌に詠まれ絵画に描かれて日本全国に知れ渡っています。山々は1年の大半を雪にすっぽりと、あるいはまだらに覆われ、神として崇められるその王者たる男体山を中心に、大連山を形成しています
汝あまねく世に出でて神のあらゆる創造物に福音を説け
宗教能力は日本人の天性から失われてしまったようだ

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2021年06月08日

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