【感想・ネタバレ】日出る国の工場(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

ある時は牛に蹴飛ばされそうになりながら「牧場」を歩き、またある時は新郎新婦になりきって「結婚式場」を取材する。その他、「人体標本工場」「消しゴム工場」「コム・デ・ギャルソン工場」「コンパクト・ディスク工場」に「アデランス工場」と、好奇心で選んだ7つの〈工場〉を、自称ノン・ノンフィクション作家、春樹&水丸コンビが訪ねます。イラストとエッセイでつづる、楽しい〈工場〉訪問記。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

村上春樹が、なぜテレビの司会ができるのかがわかりました。

工場の現場を見れば、日本の本質に触れることができる。
工場の現場に対して、自分が何をすればよいかを考えればよいことが分かりました。

村上春樹がうらやましい。産業界のいろいろな有名人と話ができるなんて。
でも、テレビ番組では取材に行けないだろうから、その点はうらやましくないかも。

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2011年12月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

これは井上ひさしを彷彿とさせる哲学書である。
セックスを覚えた少年の様に清く正しく美しいのである。
中でも、小岩井農場の巻は泣けた。私が丑年であるのが原因かも?知れない。この村上春樹が今や万年、ノーベル賞文学賞の候補者である。今年、それはカズオ・イシグロ氏が受賞した。

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2017年10月18日

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ネタバレ

CDの凸凹の幅を砂粒の大きさ(0.5mm)とすると、ディスクの幅はホームベース〜外野フェンス(120m)くらい(千倍の世界)

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2021年04月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

村上春樹氏とその相方でもあるイラストレーター安西水丸氏による工場訪問記。
人体標本、結婚式場、消しゴム工場、小岩井農場、コムデ・ギャルソン、 パナソニックCD工場、アデランスの7つの工場。
普段生活の一部となっているものが、どう作られているか・・・その舞台裏を見れるなんて面白そうだ。
水丸さんのイラスト付き。いつも思うが、この人の絵はヘタウマだ。でも実は電通のアートディレクターを経て、平凡社で出版の仕事にも携わっていたという過去があるらしい。意外とスゴい人なんだ。。でも、妙に村上氏のエッセイに合う。
面白かったのが、小岩井農場とアデランスかな。
農場は、「牛に願いを」というドラマが好きなのと、最近マザー牧場に行ったことも大きかった。
アデランスは、まずピンと来たのが「ねじまき鳥クロニクル」の笠原メイ。確か彼女はかつら工場でバイトしてなかったっけ。村上氏は、この工場見学からアイデアを得てねじまき鳥を書いたのだろう。たぶん。
(アデランスって、陰毛のかつらも作っているみたい。見たいような見たくないような。)
工場見学は、実は最近流行っている。カルビーの製品が出来るまで、などの過程が見れるツアーがキャンペーンの景品になっていたり、スマステやシルシルミシルなどでも、工場の裏側を特集してたりと、密かなブームとも言えなくもない。
子供の頃、社会科見学は楽しかった記憶が今でもある。オトナになっても、やっぱりモノが作られる裏の過程を見るのは楽しい。
よし、近々親友の働くサントリービール工場に見学に行ってみよう。

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2013年05月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

昭和61年というバブル期に勢いがあったであろう
様々な工場を村上春樹が見学し、その工場の様子を
レポートした読み物。

工場といっても普通の工場ではなく
人体模型、結婚式(工場というよりただの結婚式場)
消しゴム、小岩井農場、CD、ギャルソン、アデランスという
特徴的な様々な工場を見学しています。

CDなんて当時まだあまり浸透していなかったようで
CDとは何たるかという説明がついたりして時代を感じます。

とにかく様々な工場を通じて日本という国の現状を
村上春樹が分析していてなかなか面白いです。
個人的にはアデランスの工場が特に面白かったです。

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2012年11月23日

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