【感想・ネタバレ】リデザイン・ワーク 新しい働き方のレビュー

あらすじ

「人生100年時代」の生き方を構想し、
「日本社会のこれから」の指針を示した
世界トップ経営学者リンダ・グラットン。
彼女が本書で描くのは「働き方の今」と「近い未来」だ。

新型コロナが私たちの働き方にもたらした変化は重大だったが、
まさに現在進行で現われつつある「大きな潮流」を詳らかにし、
また、世界中のさまざまな企業の現場事例をもとに、
私たちの「仕事のあり方」、ひいては「働く意味」
「人生の豊かさ」を“リデザイン(再設計)”していく。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

リンダグラッドンにより、新しい働き方。今までの職場の重要性から、働く人を大切にする考え方へ。2時間かけて通勤する日本では絶対的に有効な2時間✖️5日で10時間、月であれば30時間以上。年間となると300時間以上を無駄にしてきたと言える。もちろん、その時間を読書やポッドキャストに費やした人はいい。
タのチャンドラセカランさん、非常に優秀な多々グループの創業家一族で、素晴らしい方だと思うが、オンライン学習の可能性を感じさせるコメントも印象的。働き方は全く新しいフェーズに移行していくべき時期に来ている。
 まず、働き方を柔軟に、という考え方は、子供との時間、勉強する時間、といったプライベートな時間を確保できるようにしてくれている。一方で、常時ネット環境、仕事環境につながっていることから、結果的に仕事をずっとやらなくてはならない。オフィスと家庭の差は、通勤という概念によって区切られていた。これが曖昧になっている。
人的ネットワークも非常に変化している。同僚との偶然の遭遇はない。人と話すことで救われることがとても多いことに気がつく。また、ディストリビュートされた各家庭が職場となった場合には、孤立感が起きる。マネージャーとの間のコミュニケーションというよりも、よりプロジェクトごとのリーダーを指名して、その進捗を測っていくことで、より自主的な動きを活性化させることができるかもしれない。会社の飲み会はなくなる。そのかわり、チームが顔を揃えて話をするということがいかに大事かと気がつく。
 ウェルビーイングを重視することで、成果に直結する動きを評価する。そのアプローチをチームでどのように盛り上げていくかがマネージャーの仕事。人を大切にするということを、ゆるい会社にせずともできるのか。これが問われている。

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2023年07月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

富士通は2週間の間に6万人の社員を在宅勤務にした。
今までの3ステージの考え方から、マルチステージの生き方へ変化。
カウフマン起業活動指数からみると、55~64歳の起業家は増えている。長寿化の時代は年齢で区切るのは難しい。

間仕切りの高さがだんだん低くなり、大部屋になりつつある=部署横断型のチームが増えた。
オフィスで過ごす時間が減ったことを歓迎する反面、不安も感じている。
IBMは2009年には40%がリモート勤務、その後利益の落ち込みでオフィス勤務を再開した。イノベーションとコラボレーションが損なわれているという見解から。
オフィスの定義を広げる=シェアードオフィス、サテライトオフィス、ハブオフィスを設ける=富士通の方法。

人間が交通機関の利用に費やしてもいいと感じる時間は一日60分=ローマなどの都市が直径5キロより大きくならなかった理由。アメリカ人の通勤は平均すると片道27分。
通勤による切り替えスイッチの作用を再現する=仕事部屋を作る、着替えをする、庭に出る、など。
自分の場所と時間をコントロールすること。

ジェンダーの力学=在宅勤務になると女性の家事労働の負担が増える。男性は定型的な用事を担うのに対し、女性は非定型的な用事をすることになりやすい。その結果家事は女性の役割という固定観念が強くなる。在宅勤務では女性の昇進が遅くなる。

集中力を発揮する方法
睡眠をとる、マルチタスクをしない、集中する時間をスケジューリングする。
マルチタスクをしがちなのは、情報を遮断しないことで安心したいから。
顔を合わせることは価値がある=テクノロジーオタクを集めてホワイトボードを与える、これより優れた方法はない。
オフィス勤務と在宅を組み合わせると、週の半ばの3日間出勤し、月と金に在宅することを好む。
対面の会議は、必要性を常に疑うこと。必要だと思ってもスタンドアップミーティングで済ませようとする。

テクノロジーが仕事に及ぼす影響は、非定型的で肉体的な仕事ほど少ない。逆にいうと人々が好む定型的で事務的な仕事は代替的。

コロナがなければリモート勤務でサービスを継続することなど考えもしなかった。強制的に実践することでそれが可能であることがわかった。

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2023年03月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

・結晶性知能と流動性知能、職場でも両方を組み合わせる。
・地域での人材育成→採用に繋がる。
・リモートワーク→エッセンシャルワーカーの不公平感→丁寧な説明、個々人を大切にしてくれているか?
・リーダーの条件→語りの重要性、コーチング、ウエルビーイング、コミュニケーション
・アジャイル、コ・クリエーション、パーパス

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2023年01月03日

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