【感想・ネタバレ】わたしの良い子のレビュー

あらすじ

三十一歳独身、文具メーカーの経理部に勤める椿は、出奔した妹の子ども・朔と暮らすことに。毎日の子育て、更に勉強も運動も苦手で内にこもりがちな朔との生活は、時に椿を追いつめる。自分が正しいかわからない、自分の意思を押しつけたくもない。そんな中、
どこかで朔を「他の子」と比べていることに気づいた椿は……。
解説 村中直人

「誰かのこと、嫌いって言ってもいいよ。家ではね」
注目作家・寺地はるなが描く「良い子」の定義とは。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

椿さんの心の声にスカッとしたり
それでいいんだと思ったり
クスッと笑えたり懐かしかったり
いい言葉がたくさんあった。
まだ生まれて10年もたってない小さい子に
私は何を強いてしまってるんだ、、と反省した。

振っても振っても靴から砂が出てくる
自分を名前からぼく、おれへと進化する
ダンスが嫌なんじゃなくて、きれいな石を拾って
落とさないように握りしめて頭がいっぱいだったのかもしれない
ほんの数年前までおむつをあてていた小さい人が
軽くはないランドセルを背負い、決められた時間
席に座って授業を受けているのはものすごいこと
自分の家庭を持ってない女性は幸せじゃない?偏見も甚だしい
戻りたい。甘いミルクの匂いをさせていた頃の朔を何も考えず抱っこしていたい
聞き流したつもりの言葉はいつのまにか澱のように溜まっていくし、些細なきっかけで湧き上がってきて心を苦しめる
他人の失敗を眺めて、私はあんなんじゃないからと優越感にひたるのはあさましい行為だ
普通って何?誰と比べてんの?
ずれてる、っていうのは標準モデルがいるとかていしてるから。でもほんとはそんなのどこにもいない
自分がいなくても生きていけるように育てるのが親の役目
生きてほしい。良い子じゃなくていい、ただこの世界を生き延びてほしい
奥さんに休みをあげると雇用主みたいな言い方、そのくせサポートとは。
ひとつの質問がさらなる質問を生む。質問クリエイター
守るべきものの優先順位を間違えないこと
他の子みたいにできなくたっていい。何の条件も満たす必要はない。朔はそのままで生きているだけで十分すぎるくらい良い子だ
できないことを責めたり恥じたりするより、どうやったらできるかを考えるほうがいい
誰も救えない正論より、鈴菜も朔も生きていけるやり方を選ぶ

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2026年03月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

1番刺さった言葉。
『わたしは誰も救えない正しさよりも、正しくなくても鈴菜も朔も生きていける方法を探す。』

以前どこかで、『正しいことを言うのは正しいのか』という一文を見つけ、ハッとさせられたことがあった。
私はもともと、正しいことをちゃんと言いたい•やりたいタイプ。だけど、それは自分の領域内でのこと。他人の領域ではだめ。なぜなら『言葉は刃で、鈍器だから。』

これから先、正しさなんかよりも優先すべきものがある。そう気づかせてもらえた作品でした。

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2025年02月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

育児放棄をする妹の鈴菜に代わって子ども(朔)の世話をする主人公。
この主人公が大変魅力的。
朔との向き合い方も、セクハラ発言をする上司への言葉も、何もかも、軸があってかっこいい。

大人の都合で子どもの居場所が奪われていくなんてあってはならない。
子どもは大人が思ってるよりもずっと聡いし、大人が話していることを聞いている。
そして自分の意志も持っている。
朔を尊重する姿勢を保とうとする主人公には尊敬しかない。
自分も主人公のような良い人でありたい!

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2025年06月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

正しくなくてもいいから生きていてほしい がじんわりときた。作者の作風や文体とあいまってこころがほぐれるのを感じた。 

朔くんが最後に一人で集団登校に向かうシーンで
いつか椿さんと離れるときを想像して寂しくなった。

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2025年03月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

『わたしの良い子』ってなんだろう?子どもがいる人なら、ふと考えずにはいられないタイトル。
自分もそれを自問しながら読んでいたが、最終的に椿の「朔にねがうことは山ほどあるけれども…「良い子」じゃなくたっていい。ただこの世界を生き延びてほしい」に尽きる。
標準モデルなんてどこにもいないんだから、ホント誰とも比べる必要ないんだよな。
主人公の椿が物の見方も考え方も人との付き合い方もフラットな人なので、どの登場人物と絡んでもその距離感がさっぱりとして気持ちいい。
最後に不意に訪れた朔の成長には泣かずにいられなかった。

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2024年06月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

小山椿
三十一歳独身。文具メーカーの経理部に勤める。

鈴菜
椿の五歳年下の妹。朔を置いて沖縄に行った。


鈴菜の子供。父親は誰なのか知らない。

椿の母
順子。祖母と同じ病気でこの世を去った。享年も同じ。

椿の父
製薬会社の役員。

須田高雄
椿の恋人。つきあって六年になるが、そのうち四年は遠距離恋愛。

アパートの大家
椿が心の中でマダムと呼んでいる。

ゆり
保育士の先生。

静原
椿と中学・高校と同級生だった。娘が朔と同じ保育園。

杉尾
椿の隣の席。

穂積
椿と同期入社。

愛結
静原の娘。小学校で朔と同じクラスになった。


朔の塾に通う三年生の母。

大洋
朔と同い年。

ユキ
大洋のお姉ちゃん。

木実香
高雄の妹。

真弓
高雄の会社の後輩。

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2024年11月01日

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