【感想・ネタバレ】花菱夫妻の退魔帖のレビュー

あらすじ

大正9年の東京。侯爵令嬢の瀧川鈴子はとある事情から浅草出身で、怪談蒐集を趣味としている。ある日、室辻子爵邸に呼ばれて芸妓の悪霊を目撃した際、花菱孝冬という青年に出会う。彼は十二単を纏う謎の霊を使い、悪霊を「食わせた」のだった……。掴みどころのない孝冬を気味悪く思う鈴子だったが、なぜか孝冬に求婚され――! 逃れられない過去とさだめを背負う二人が結ばれることで、動き出す未来とは。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

Tさんのおすすめ。

異能の二人が結婚する、かなりよくあるお話。
一人は侯爵家の末娘だが、
女中だった母親と追い出され、浅草に暮らしていた。
侯爵家に発見されるまでは、貧民窟で「千里眼の少女」として生活していた。
幽霊が見える。

もう一人は男爵家の当主。
神職をつかさどる華族で、横浜で薫香の会社を営んでいるが、
一族の巫女だった女性の怨霊に取りつかれている。
怨霊は、幽霊それも恨みが強く苦しんでいる幽霊を好んで食べ、
食べさせないと一族の者を殺すらしい。

かなりよくあるとはいえ、
華族の世界や当時の世情が上手く取り入れられていて、
面白かった。
初詣が古い宗教儀式ではなく、
明治時代にはじまった習慣だったとは知らなかった。

1冊目としては、
それぞれに秘密と苦悩を抱えながら、あっさりと結婚した感じ。
今後の展開、とくに妻鈴子の浅草時代の家族同然の仲間が、
殺された事件の件が気になる。

0
2024年02月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

怪談蒐集を趣味とする令嬢と神職家系の男爵が主人公となる話。
令嬢は女中の子で、貧民窟で育った千里眼少女、鈴子。
男爵は身内が呪い?で悉く死んでしまい、商家に養子に出されたのに呼び戻され、家を継ぐことになった不義の子、孝冬。

まだ2,3巻とあるようなので、この巻は出会い、という感じだ。

ちょっと表紙の鈴子の首に違和感がある。角度が変に見える。

これからどうなっていくのか、楽しみ。

0
2024年09月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

大正の東京、侯爵令嬢に男爵の結婚、それぞれの抱える問題とまたどちらも不幸な過去を持っている。そして退魔に幽霊を食べる幽霊「淡路の君」の存在が恐い。
幽霊を払いながら深まっていく二人の様子が微笑ましい。鈴子の過去の事件も気になるし次巻が待ち遠しい。

0
2023年01月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最悪の出会いからは思いもよらないほど、穏やかな2人の関係。孝冬の兄が本当に関係しているのか、鈴子の手の火傷やその下の傷が何なのか、まだまだ気になることはたくさんあるので、それが明らかになることを祈りつつ、それらが明らかになった時もこの2人が穏やかな時を過ごしていると良いと思う。

0
2022年10月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 幽霊を見ることができる令嬢と怨霊のために幽霊を探さなくてはならない新興華族の青年の物語。

 かなり好き、こーいう展開。

 様々な伏線も張られていますし、続きが楽しみですね。

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2022年09月20日

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