あらすじ
累計55万部! 大人気ミステリ第二弾
「真実を解き明かせるのはあなただけ」
小説を超えた〈体験型ミステリ〉第2弾!
【本書の楽しみ方】
1 まずは各章の物語をお楽しみください。
2 各章の最終ページには、ある写真が挿入されています。
3 写真をみることで、それぞれの“隠された真相”を
発見していただければ幸いです。
前作をはるかに凌ぐ“どんでん返し”と“伏線回収”。
「写真」の真相を見抜いたとき物語は一変する。
前作は累計40万部突破!
道尾秀介が仕掛ける体験型エンタメの金字塔、再び。
第一章「明神の滝に祈ってはいけない」
⇒行方不明になった姉を探す妹がたどり着いた
「願いを叶える滝」。その代償とは――。
第二章「首なし男を助けてはいけない」
⇒夏祭りの日、親に内緒で肝試しを計画する少年たちは、
引きこもりの伯父さんから奇妙な「首吊り人形」を借りる。
第三章「その映像を調べてはいけない」
⇒前の晩に息子を殺したと自白する年老いた容疑者。
しかし遺体は見つからず、捜査は暗礁に乗り上げるが……。
終章「祈りの声を繋いではいけない」
⇒前作を超える、驚愕のラストがあまたを待ち受ける!
*『いけない』と『いけないII』に物語上の
つながりはありません。
どちらから読んでも楽しめます。
単行本 2022年9月 文藝春秋刊
文庫版 2025年6月 文春文庫刊
この電子書籍は文春文庫版を底本としています。
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
『いけない』はあんまり良いなと思わなかったのですが…
『いけないII』はめちゃめちゃ好みでした!
全ての章が読みやすくて推理しやすい。一章だけはネタバレ見て理解しましたが、写真の違和感には気付けました。二章、三章は写真をみる前になんとなーく予想できて、その通りだったので嬉しさが込み上げてきました。
少し痛々しい描写もありましたが、そんなところも自分の好みで、想像しながら読み進められました。
『いけない』もそうでしたが、最終章のまとめ方がすごく上手で読後も良かった?けど良くなーいって感じの印象に残る一冊でした。
小澤姉妹のご両親が大変不憫で可哀想です。
滝に祈っていれば何か変わったでしょうか…。
Posted by ブクログ
【本書の楽しみ方】
1まずは各章の物語をお楽しみください。
2各章の最終ページには、ある写真が挿入されています。
3写真をみることで、それぞれの〝隠された真相〟を
発見していただければ幸いです。
前作をはるかに凌ぐ“どんでん返し”と“伏線回収”。
「写真」の真相を見抜いたとき物語は一変する。
道尾秀介が仕掛ける体験型エンタメの金字塔、再び。
ミステリー好きにはたまらない、この構成。「体験型エンタメ」っていうフレーズがぴったりで、章の最後の写真とさらにはQRコードでヒントまである。
難易度も高すぎず、満足度が高いです。
どっぷりハマりました。
第一章「明神の滝に祈ってはいけない」
⇒行方不明になった姉を探す妹がたどり着いた「願いを叶える滝」。その代償とは――。
個人的には、最も好きな話。叙述トリックがあり、読み解くのが楽しかったです。
第二章「首なし男を助けてはいけない」
⇒夏祭りの日、親に内緒で肝試しを計画する少年たちは、引きこもりの伯父さんから奇妙な「首吊り人形」を借りる。
このあたりから、この町はいったい何なんだ…という気がしてくる(笑)
第三章「その映像を調べてはいけない」
⇒前の晩に息子を殺したと自白する年老いた容疑者。
しかし遺体は見つからず、捜査は暗礁に乗り上げるが……。
あっさりすぎたかな?まあそうでしょうね、という内容。
終章「祈りの声を繋いではいけない」
⇒前作を超える、驚愕のラストがあまたを待ち受ける!
この章もわりと好きな話。「桃花」の名前を見たときの衝撃はすごかったろうな…
幸せな人がほとんで出てこないので、読後感は良くないです。でもハマる。しんどい時に読む本ではないかな。時間も心も余裕があるときにオススメ。
作品に臨場感が出て、読者が没入できるのは写真の力ですね。素晴らしいです。数枚あるだけでこうも違うのかと自分でも驚きました。楽しかったです。
Posted by ブクログ
前作の「いけない」がグレードアップしてる感じです!
それぞれの事件の結末が1箇所にたどり着いた時、1番「ゾクッ」とします。
写真が物語っている真実。
とても面白かったです!
私的には「いけない」より好みな感じでした。
Posted by ブクログ
1作目同様、さくっと読めてよかった。
前作とのつながりはほぼないが、ある人物の弟が登場。
「クマの手」というワードが出てきて、聞いたことあるワードだと思った。
前作よりわかりやすく、写真を見るより前にわかってしまう章が多かった。
第一章は写真を見て、悲しい結末であることに気づいてた。
最後まで読んでも動機がわからず(死体を見られたから?)。
最初の写真もしっかりつながっているとは…。
第二章は自殺してしまったのはわかった。過去のできごとがフラッシュバックして、甥からの言葉で限界になってしまったのだろうと後から思った。
第三章はわからなかった。
真相がわかった後も結構無理があるなとは思った。
殺人を犯して動揺している中、ドライブレコーダーでの偽装や、床下に埋めて車を森まで走らせ戻ってくるのを一晩でやるというのは。
思考的にも、作業的にも。
最後の章でドライブレコーダー偽装の理由は判明するが。
終章を最初に読んだときは、事件解決のチャンスを失ったのだと勝手思っていた。床頭台ではなく窓際のチェストに花を置いたとあったので、スマホに気づけずに終わったのかと思った。
それでも全てがつながって、すっきりした気持ちでいた。
その後ネタバレを見ると、明神の滝に願ったものの願いは全て叶い、願っていないものの願いは叶わなかったこと、刑事がまだ代償を払っていないことを知って、よくできていると思った。
最初は星3、ネタバレを読んで星4になった。
Posted by ブクログ
一気読みした!2から読んでしまった笑
いやー全然自分の謎解きができてなかったから
答え合わせのサイトがありがたかったな
最後はおばあさん捕まるのかな
Posted by ブクログ
最高!さすが道尾秀介!!
気持ち悪いw
4章に分かれているけど、全部の章が繋がっていて登場人物が時々出てくる。
最後の章で全てが明らかになる。
1章 姉妹の話
お姉さんがいなくなって、妹が探しに行く。
滝の管理人に秘密がある。管理人の父が妻を殺して冷凍庫に入れていた。そのまま今の管理人が引き継いだ。その秘密を知った妹も殺され、管理人自身は自殺。
2章 小学生と障がいのある叔父の話
首なし首吊り人形を使って、友達を脅かそうとしていた。準備の途中で川に人形が流れてしまって、それが事故で流された友達と勘違い。叔父は昔、川でお父さんを見殺しにしていた。そのことを責められたと勘違いして、叔父が自殺。
3章 暴力息子を父親が殺した話
でも遺体が見つからない。実は自宅の床下に埋めていた。そのことがバレないまま、父親は肺がんで死去。妻は隠し通す。
4章 まとめ
本当は床下に最初埋められていたのは、1章で出てきた姉の遺体。滝にお祈りした人たちは願いが叶ったけど、祈らなかった姉の両親の願いは叶わなかった。
Posted by ブクログ
前作と同様に楽しませて頂きました。写真を見て真相に気づかねばならないのは前作で初めて経験してる分、新鮮さが軽減されるのは仕方ないとして…内容としては前作の方が好きかな。
でももちろん今作も面白かった!
桃花が犠牲になった時点で、できれば緋里花には生きていて欲しかったけど仕方ないのかな…2年も行方不明だしな…。
この姉妹のことを考えると、どうしても彼女らの両親ましてや母親の気持ちを思ってしまって心が痛んだ。
きっと自分の癌が完治するより、娘たちに大人になって幸せになってもらう方が母親の願いは大きかったろうなと。そこらへんの真相もラストに隈島がスマホを見つけたことで母親にも告げられているかどうかは不明ですが。
これ、滝に願いをかけた人達は願いが叶っていますが隈島の願いの代償は1作目に繋がっていると考えて良いのかなぁ?真くんと智恵子以外の願いの代償は自らの命のようですが…。
あとは2章目の写真見た時はさすがにゾッとしました。ミステリー読んでて久しぶりに脳裏にこびりついて離れないほどゾワっとしました。