【感想・ネタバレ】四畳半神話大系のレビュー

あらすじ

私は冴えない大学3回生。バラ色のキャンパスライフを想像していたのに、現実はほど遠い。悪友の小津には振り回され、謎の自由人・樋口師匠には無理な要求をされ、孤高の乙女・明石さんとは、なかなかお近づきになれない。いっそのこと、ぴかぴかの1回生に戻って大学生活をやり直したい! さ迷い込んだ4つの並行世界で繰り広げられる、滅法おかしくて、ちょっぴりほろ苦い青春ストーリー。

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そうだ森見登美彦の京都、行こう。

過去を振り返って、あの時ああしていればあるいは…。と考えることは誰しもよくあることだと思います。
この小説ではそんなもしものルートで一体何が起きていたか、いや何も起きていなかったか…。そんな様子を覗き見ることができます。
たらればの道を歩むのもまた自分なのだとすると、実は何をしていても大して現状は変わらないのかもしれない…。

森見作品の京都っていいですよね。先生の作品を読んでいると京都に行きたくなります。
地図にしるしをつけて、作品に登場した聖地の巡礼を行ったこともあります。
そうしてから読み返すと、さらに良い読書体験をすることができますよ。おすすめです。

本作に登場する樋口氏は、別の森見作品『夜は短し歩けよ乙女』にも登場します。
私は、『四畳半神話大系』と『夜は短し歩けよ乙女』のどちらから読むかによって、読者が想像する彼のビジュアルは変化する説を提唱したい…!
紙版の『夜は短し歩けよ乙女』のあとがきにマンガ家・羽海野チカ先生のイラストが寄せられていたので、羽海野先生は『夜は短し歩けよ乙女』から読んだのではないだろうか…と思いました。
どちらも未読で、樋口氏のイメージがどう変化するのか気になる方は、『夜は短し歩けよ乙女』から読んでみるとよいかもしれません。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

ファンタジーと現実の塩梅が本当にいい好き
京大生になりたいし、猫らーめん食べたいよ
私もいつの日かあんな黒髪の乙女になりてーです

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2026年05月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 森見節の見える、すばらしい小説でした。
 面白すぎて二日ほどで一気読みしました。魅力的な人物がとにかく多く、明石さんに至っては、何故か『あ』『ほ』のくだりだけで既に可愛く見えだしていました。恐るべし乙女。また、羽貫さんも樋口師匠もどことなく惹かれるところがあって、とにかく愛すべき阿呆とその周囲の、理想的ではないながらも不思議と充実したように感じる青春を描いた小説でした。
 欲を言えば、明石さんと私の進展をもっと掘り下げて欲しかったとは思いました。しかし、作中にある、成就した恋ほど語る価値はないというのは、非常に的を射た言葉であります。
 読み終えてすぐに、「四畳半タイムマシンブルース」に手を出しました。彼ら彼女らのおかしなやりとりがまだ見れると思うと楽しみです。

0
2026年04月22日

ネタバレ 購入済み

ヒロイン明石さんが魅力的。

TVアニメ化もされた名作。文豪調の語り口がとにかく面白い。
平行世界のSFオムニバス集ともいえるが、全編でヒロイン明石さんのクールキャラと悪友小津のひょうきんさが光る。
続編?から先に読んだので、こちらのほうが倍くらい長くて驚いた。実質2巻分くらいあるかな。

#癒やされる

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2022年10月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

『四畳半神話大系』は、とても新鮮な読書体験だった。

まず印象に残ったのは、独特な言い回しと世界観である。現実と幻想の境界が曖昧で、どこか夢を見ているようだが、京都ならどこか納得できてしまうのは不思議だ。

四つの章は繰り返し構造になっている。
気付いた時は率直に面白い試みだと思った。同じような文章や出来事が何度も現れる一方で、そのたびに少しずつ違う部分が見えてくる。その差異を探しながら読む楽しさがあった。

一方で、四章目だけは異なった雰囲気を感じた。
これまでの章とは違い、主人公が世界の歪みに巻き込まれ、不安定で不穏な雰囲気が漂っていた。
しかし、繰り返し構造や過去を語るモノローグ、「八十日間」という題名などから作品全体の構造は維持されていると信じ、最後まで安心して読み進めることができた。

その安心感は、『夜行』や『熱帯』の読書体験から生まれたものだと思う。これらの作品では、登場人物や読者自身が不思議な世界に飲み込まれる不安感があった。
それはそれで非常に魅力的だったが、『四畳半神話大系』では最終的に主人公が現実へ戻り、明石さんとの関係も含めて着地点へ辿り着く。
そのため、世界の不思議さを残しながらもどこか安心できる読後感があった。

また、この作品には学生時代特有の卑屈さやこじらせた感情が描かれている。私自身の学生生活は森見作品に描かれる京都の学生文化とはかなり異なるのだが、大学という場所に漂うどこか退廃的な空気や、心から楽しんでいるように見える人たちを羨ましく思いながらも素直になれない感覚には共感する部分があった。
それは「みんなそんなものだよね」、と言える程度の感情なのだが、そう感じれば安心もできる。

京都という街に根差しつつも現実と幻想を行き来するような不思議な世界観、モノローグ、独特の語り口調、文章のリズム…『四畳半神話大系』は、それらの魅力がもっとも親しみやすい形で表れている作品だった。

0
2026年06月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

森見登美彦2冊目。
独特な世界観、遊び心のある構成、魅力的なキャラクター達。

もしこのコミュニティに入っていたら…と並行世界での大学生活4編が描かれる。どの道を選んでも結局は同じ人達に囲まれて、同じような出来事が起きるっていう構成が面白かった。解説にも記載があった通り、過去のことを悔やんでもしもの世界を考えても仕方ないってことなんだろうな。

まぁ実際は、違うサークルに入っていたら、違うバイトをしていたら、出会う人も自分の行動も変わるんじゃないかなって思っちゃうけどな〜。もしもを考えても仕方ないけど。

2章を読んだ時の既視感は今思い出してもふふっと笑える。あれどこかで聞いたフレーズ…と何度1章を読み返したことか。3章4章と進んでいくと、さらにあっここも同じだ!と答え合わせてしていく感じ。遊び心のある構成で面白かった。

小津は憎めないな。どんな道を選んでも腐れ縁になる運命なんて素敵だわい。

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2026年04月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

4つの章が、形を代えたヴァーチュアルな同じ物語だというのは斬新な仕掛けだと思ったが、それ以上のものではなかったような気が……。

自分の古き良き学生時代を思い起こさせるような描写が随所に見られたことで、ちょっとだけ評価をプラス。

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2026年03月30日

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