あらすじ
地方の落ちこぼれ高校に通う理穂も、3年生になった。まわりは着々と進路を決めていくのに、自分の未来はまだ見えてこない。成績のいいスウちゃんは家の事情で進学を断念したし、クール・ビューティーな美咲は病弱で、また入院。隣りに住む如月ときたら、今日も理穂の一家団欒に「うーっす」と現れチキンカツを頬張っている。ずっと一緒に育ってきた仲間たち。でも、覚悟して別々に動き出すべき時が迫っている…。前向きに、力強く一歩踏み出す彼らの夏。シリーズ第2弾!
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Posted by ブクログ
多感な女子高生が女同士の友情の心地よさの中で泳ぎながら、自分の恋や将来、職業選択について悩みながらも答えを掴んで行く青春群像劇。何処へでも行けるけれど、自分以上のものにはなれないんだと何処かで諦めて、何処にも行けないと思った時間のどうしようもなさを思い出した。二度と戻らないから一層きらめく学生時代に寄せて、悩み多き学生にも仕事に忙しい社会人にも平等に薦めたい。
読み終えると、友達に電話でもして、元気にしてる、と聞きたくなる。友達は一生の宝。
Posted by ブクログ
「ガールズ・ブルー」に続いて再読。
高校3年生になった理穂たちの夏。進路を決められず焦り、揺れ動く理穂。美咲がそう意図していたかどうかはわからないけど、美咲が口にした一言が理穂の背中を押す。理穂が美咲の病室を尋ねるシーンは穏やかで美しかった。
睦月は理穂に、如月は美咲に想いを告げる。それぞれが将来結ばれればいいのにと淡い期待を抱いた。
高校生でいられる時間がどんどん削られていく。顔を突き合わせて一緒に過ごせるのもあと半年。そんな理穂の焦りや戸惑いに胸が痛んだ。あさのあつこの作品の中で最も主人公の感情に入れ込んだと思う。
Posted by ブクログ
ガールズ・ブルーの続編で馬鹿の掃き溜めといわれるような高校三回目の最後の夏。
理穂は進路に恋愛(?)に友人との関係と再びあわただしい生活を送るのだが、やはり前回との変化が感じられる。染子のことと睦月の話。
やっぱり青春だけど高3の不安や影がちらほら見え隠れするのもⅡならではないかと思う。個人的には美咲の病室のシーンが印象深かった。
Posted by ブクログ
美咲と如月、幸せになれよ!(読んだのが結構前であんま覚えてない)
表紙が良いよね!表紙が!
如月が羨ましい。動物に好かれるって憧れる。