あらすじ
・経営者、管理職の方に読んでほしい1冊!
・Amazon(アマゾン)レビュー数673件、レビュー評価平均★4.1
・村上龍氏 (作家)、佐々木常夫氏 (『働く君に贈る25の言葉』著者)絶賛 書籍
・企業の目的は社員の幸福を通じて社会に貢献すること
・貴方の働いている会社は社員の幸せを考えられていますか
★シリーズ累計700,000部突破
あなたの理想の会社はどのような会社ですか。
会社は物が作るのではなく人がつくるもの。
あなたがつくる理想の会社づくりの参考になればと思います。
■目次
●第1部 会社は誰のために?
●第2部 日本でいちばん大切にしたい会社たち
◆1.障害者の方々がほめられ、役立ち、必要とされる場をつくりたい
・日本理化学工業株式会社(神奈川県川崎市)
コラム
・重度の障害をもつ彼女だからこそ、わが社が採用しなければ 株式会社ファンケルスマイル
◆2.「社員の幸せのための経営」「戦わない経営」を貫き、四八年間増収増益
・伊那食品工業株式会社 (長野県伊那市)
◆3.「人を支える」会社には、日本中から社員が集まり、世界中からお客様が訪ねてくる
・中村ブレイス株式会社(島根県大田市)
◆4.地域に生き、人と人、心と心を結ぶ経営を貫いていく
・株式会社柳月(北海道音更町)
◆5.「あなたのお客でほんとうによかった」と言われる、光り輝く果物店
・杉山フルーツ(静岡県富士市)
■著者 坂本光司
法政大学大学院政策創造研究科教授、同大学院静岡サテライトキャンパス長、
NPO法人オールしずおかベストコミュニテイ理事長、日本でいちばん大切にしたい会社大賞審査委員長。
他に国・県・市町、産業支援機関の公職多数を務めている。
専門は「中小企業経営論」「地域経済論」「福祉産業論」
著書に、
「どう生きる」共著 あさ出版
「どう働く」共著 あさ出版
「社員と顧客を幸せにする会社」著 PHP研究所
「強くいきたいと願う君へ」著 ウエーブ出版
「小さくてもいちばんの会社」編著 講談社
「会社は家族・社長は親」共著 PHP研究所
「経営者の手帳」著 あさ出版"
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Posted by ブクログ
不思議です。
日本の会社の紹介をしてるだけの本なのですが、
涙が溢れたり、反省したり、
明日から頑張ろうと思ったりしました。
経営者はマジで絶対に読んだ方が良い。
Posted by ブクログ
要約
・経営とは?
→5人に対する使命と責任を果たすこと
5人とは?
1. 社員と家族
2. 下儲けや外注企業等の顧客
3. 顧客
4. 地域社会や地域住民
5. 株主
社員やその家族の幸福が第一、そのために会社を継続させることが重要
本書の大切にしたい企業とは日本や業界を牽引するような大規模な企業ではなく、上の5人に対して使命と責任を遂行し、業績を伸ばしている企業を指す
おすすめの人や他の本
・CS(顧客満足)やES(従業員満足)を初めて学ぶ人にとてもお勧めできる本だと思います。
・内容的には経営者よりもその下の管理職や平社員向けであると思います。
本書を読んでそれを社内で共有できたりするといいかもしれないですね。
・セットで星野リゾートに関する本や、よりCSについて具体的に書いてある本も読むことで深く理解できるのではないでしょうか。
個人的には「一分間顧客サービス」がお勧めです(新版では星野さんが監修してます!)
感想 (長いよ!!時間があるときにね)
本書を読む前は企業が利益を伸ばし成長し続けるための条件は
・成長産業
・競合他社の有無
・アクセスのしやすさ
だと考えていました。と言うのも私の地元には、すぐ潰れては新しい飲食店(毎回ラーメン屋)ができる呪われた?土地があります。別に美味しくない訳では無いのになんで潰れるんだろう…と上に挙げたものが悪いのかなーと思っていました。
しかし本書でも業種は違えど、悪条件でありながら利益を伸ばし続けている会社があることを知りました。「どんなことが共通しているのかなー」と考えた時に社員や顧客に対して今できる範囲で満足感や充足感をトコトン追及していく姿にあると感じました。
確かに私が知っているお店で、誕生日になると店をいったんストップして壮大にバースデーを祝ったりと効率度外視なのに繁盛している(多分)お店や、辺境にあるけど客を家族として暖かく迎えいれて1日に100杯前後売れてる(多分)ラーメン屋さんがあったりと、回転率や立地が悪くても繁盛しているお店があることを思い出しました。こういったお店に行くと「好き///また行こう...」って気持ちになるんですよね。これがCSで重要な満足感や一体感なんでしょうかね?
相手のことを考えて、どうすれば満足してくれるのかを考えていくこと。その答えの中に会社を繁栄させる手掛かりがあるのだと思います。単純なようで実際には日々の業務の中で示していくことはとても難しいことだと思います。良かれと思って残業までしてやっていたことが相手からしたら別に必要なかったり、余計なお世話だったとか、悲しいあるあるだと思うのですがここら辺については都度修正していく必要がありそうですね。
Posted by ブクログ
定時制高校で体育を教えています。
数年後彼ら、彼女らは学校を卒業し、就職したり、大学や専門学校へ進学すると思います。
中には、卒業できない生徒もいます。
社会はどんな人材を求めているのか?
身につけさせるべきスキルはなんなのか?
という、問いから本書を手に取りましたが、
すごく素敵な会社や経営者の方々、エピソードで満載でした。
生徒本人にとってはこういった素敵な会社で働くことができればいいと思うのですが、かなり競争率も高そうですね。
利益に走らず、本当に大切なこと、本質を見失わず人を大事にすることができる人間に育ってほしいです。
Posted by ブクログ
成果主義、生産性が重要視される現在、その土台になる従業員満足度や信頼は、組織の理念やリーダーの立ち振る舞いに大きく左右される。「皆から、いい会社だねって言ってもらえる組織を目指す」という理念に強く共感した。
Posted by ブクログ
日本理化学工業株式会社
社員の7割が障害者の会社
ダストレスチョークの製造
もし、あの子たちにできないことがあるなら、私たちがみんなでカバーします。だから、どうか採用してあげてください。
人を工程に合わせるのではなく、工程を人に合わせる
伊那食品工業株式会社
寒天メーカー
48年間増収増益
いい会社をつくりましょう
いい会社とは、単に経営上の数字ではなく、会社を取り巻くすべての人々が「いい会社だね」と言ってくださる会社のこと
会社は社員の幸せのためにある
中村ブレイス株式会社
義肢装具
島根県石見銀山の麓
株式会社柳月
菓子メーカー
私たちは、お菓子を通じて家族の絆を結び、人と人との心を結びます
十勝スイートピアガーデン
材料と製法にこだわる一級品を、お客様に愛されるサービスで、リーズナブルな価格で提供する
杉山フルーツ
静岡県富士市
贈り物需要に特化
株式会社アールエフ
飲むカメラ
長野県
Posted by ブクログ
大学生だった時代に読み、
大きく世界を変えてもらった本!
経営者となった今、とても考えさせらる内容です。
企業で働く方のライフデザインそのものに
アプローチをされている取り組みを学ぶことができます。
多様な働き方を柔軟に受け止めて
キャリア支援をされている内容に刺激を受けました。
Posted by ブクログ
■会社は誰のために?
1.社員とその家族
2.外注先、下請企業の社員
3.顧客
4.地域社会
5.株主
雇用創出や顧客を探すより優秀な人材を探す方が難しい点を考えると、本書のように社員が1番だと思う。
企業によっては目的、目標が違うので、地域社会や顧客が1番だと考える企業もある。
だが、本質的にはそこで働く社員とその家族の幸せを考えている企業でないと継続はもちろん、発展はないだろう。
気配り、目先の利益にとらわれない、人を大切にする等、当たり前のことを当たり前におこなう企業には、人もお客様も集まってくるのだと感じた。
■自分たちにできることを考えよう
⇨消費者ならお客様の商品を買うことができる。
何かしら出来ることがある。
Posted by ブクログ
中小企業を中心に全国6000社以上を訪問調査してきた著者が、タイトルにある「日本でいちばん大切にしたい会社」の実例を挙げて、会社経営の本質を説いている。
第1部では「会社は誰のために?」として、会社経営を再定義している。ここでの定義は、中小企業を意図してはいるのだと思われるが、大企業も含めたすべての会社に適用可能な原理・原則といえる。
第2部では本書のタイトル通り「日本でいちばん大切にしたい会社」を紹介している。まず、最初の紹介されているのは日本理化学工業株式会社というチョークを作っている会社。50年前から知的障害者を雇用し続けて、成果を上げている会社だ。先日、たまたまテレビ番組でこの会社を取り上げていたのを見たので、予備知識はあったのだが、本当に素晴らしい会社だと感じた。
他に紹介されている会社も含めて、どの会社も企業理念が高く、そこに対して経営者がブレていないようだ。その結果として、従業員のモチベーションが高く保たれ続けていて、ポジティブ・スパイラルを形成している。
著者は、講演やセミナー、著作を通して、こうした会社を紹介することで、これらの会社が発しているプラスのエネルギーを広めようとしていると感じた。
Posted by ブクログ
企業とは何故に存在しているのか?社会に貢献することで存在している。この本に紹介されている会社は、本当にすばらしい会社ばかりだ。今度、坂本教授の講演を聴く機会がある。読み直してから拝聴しにいきたい。
Posted by ブクログ
内容紹介
鳩山首相が感動し、訪問、所信表明演説で紹介した、チョークの会社のエピソードを収録。村上龍氏推薦!日本経済新聞「ベストセラーの裏側」 R25「R25的ブックレビュー」、AERA、TBSテレビ「サンデージャポン」「久米宏のテレビってヤツは!?」フジテレビ「ニュースJAPAN」 TBSラジオ「アクセス」文化放送「武田鉄矢 今朝の三枚おろし」 BS11「ベストセラーBOOK TV」毎日新聞、産経新聞、静岡新聞、北海道新聞、日経MJ、週刊ダイヤモンドなど、様々なメディアで「泣けるビジネス書」として話題沸騰!本書の第1部で、著者は「会社経営とは『5人に対する使命と責任』を果たすための活動」であるとして、経営の目的を以下の5つに定めています。1 社員とその家族を幸せにする2 外注先・下請企業の社員を幸せにする3 顧客を幸せにする4 地域社会を幸せに、活性化させる5 株主を幸せにする多くの経営書では、会社は株主のものである、と書いています。また、「会社は誰のものか」という議論では「株主のもの」という考えが支配的で、経営の目的も「顧客満足」とか「株主価値の最大化」などということが当然のようにいわれます。しかし著者は、みんな勘違いしている、と喝破します。会社は顧客のためのものでも、まして株主のためのものでもない、というのです。社員が喜びを感じ、幸福になれて初めて顧客に喜びを提供することができる。顧客に喜びを提供できて初めて収益が上がり、株主を幸福にすることができる。だから株主の幸せは目的ではなく結果である――これが著者の主張です。目からウロコが落ちる思いの経営者、社員の方々が大勢いるのではないでしょうか。 第2部では、そのことを実証する「日本でいちばん大切にしたい会社」が登場します。心を打つ、胸にしみる現実のストーリーです。働くことの意味、会社という存在の意味を深く教えてくれる、必読の1冊です。
目次
第1部 会社は誰のために?(「わかっていない」経営者が増えている!
会社経営とは「五人に対する使命と責任」を果たすための活動
業績ではなく継続する会社をめざして
業績や成長は継続するための手段にすぎない
社員は利益だけを求めているわけではない
「多くの人を満足させる」こと。それが会社の使命
経営がうまくいかない理由は内側にある
中小企業にしかできないことがある
日本で大切にしたい会社を増やそう
続けていくことの大切さ)
第2部 日本でいちばん大切にしたい会社たち(障害者の方々がほめられ、役立ち、必要とされる場をつくりたい-日本理化学工業株式会社
「社員の幸せのための経営」「戦わない経営」を貫き、四八年間増収増益-伊那食品工業株式会社
「人を支える」会社には、日本中から社員が集まり、世界中からお客様が訪ねてくる-中村ブレイス株式会社
地域に生き、人と人、心と心を結ぶ経営を貫いていく-株式会社柳月
「あなたのお客でほんとうによかった」と言われる、光り輝く果物店-杉山フルーツ)
Posted by ブクログ
200910/
柳月社長の信条/企業の目的は地域の人々を幸せにすることである/
「あなたの会社がなかったら、お客さまはほんとうに困りますか?」といつも自分自身に問いかけ、「我が社がなくなったらお客さまが困るような会社を目指したい」と願う/
Posted by ブクログ
企業の存在価値とは何なのか、自分は何のために働いているのか、お金だけじゃないよねと。
ということは、自分が今の仕事に満足していないことの裏返しかもしれないと感じました。
Posted by ブクログ
幸福とは愛されること、人にほめられること、人の役に立つこと、人に必要とされること。そのうち3つは仕事で実現できる。
伊那食品工業は社員、外注先、顧客、地域、株主の順
ジョンソン&ジョンソンは、顧客、社員、地域、株主。
Posted by ブクログ
心温まる会社のエピソードと苦労話し。もっと深掘りすると1社ごとに1冊の本ができてしまいそう。(既にもうあるのかな?)
道内在住なので地元企業の柳月を応援したくなりますね。
Posted by ブクログ
すごく感慨深い本だった。
働くということ、経営するということ
すごく考えさせられた。
“心と心のつながり”
“社会情勢のせいにしない”
これは本当にそうだと思う。
人の心を大切にしない人が人を幸せに
できるはずがなく、そういうのが仕事にも
出てしまう。
お客様はプロだから、、、。
相手の心やその周りの人の心を大切にしていきたい。
Posted by ブクログ
会社の方がお薦めしていたので読んでみました。
仕事ってなんのためにやるの?とモチベーションが下がっている時に読みたい本です。
私は障がい者の方の雇用の話から、働くことの意味を学びました。
障がい者雇用の枠は少なく、少ないポストに何百人と応募があるそうです。その理由は何か?障がい者雇用を始めた日本理化学工業の社長がある禅寺のお坊さんにその疑問を尋ねました。お坊さんの答えはこうです。
幸福とは、①人に愛されること、②人にほめられること、③人の役に立つこと、④人に必要とされることです。この4つの幸せのなかの3つは、働くことを通じて実現できる幸せなんです。
これは大学で学んだJoy of giving の考え方と通じるものがあります。(人は誰かの役に立つことで幸せを感じる、という理論)
仕事が忙しいと働くことをネガティブに捉えがちですが、仕事は義務ではなく、権利なのだと思います。楽しいことだけが仕事ではありませんが、仕事ができる環境にいることを感謝して仕事をしたいと思います。
Posted by ブクログ
かんてんぱぱガーデンのランチが美味しいのでみなさんどうぞ行ってみてください。母親と行った記憶が蘇りました。下宿で疲れて実家に戻っていた時、母が長い距離運転してつれてってくれました。
将来、企業で会社を守る立場で働くことになっても、従業員、取引先、顧客、自社の全てがハッピーとなれるような、中立公正な視点と人間味のあるあたたかさや倫理観を忘れずにいたい!!
Posted by ブクログ
杉山フルーツの現在が気になり、ネットで調べたら、本が出た頃よりさらにパワーアップしているようで。
柳月も、かんてんぱぱの伊那食品も見学に行きたいと思いました。
著者が指摘しておられるように、まずは従業員を大事にすること、社会のためになる会社であること。
様々な会社の趨勢を見ていて、これらは事業を継続するための秘訣だなと感じます。
Posted by ブクログ
読もうと思った理由
会社とはだれのものか、どういう会社がいい会社なのか知りたいと思ったから
気づき
・会社の使命と責任
①社員とその家族を幸せにする
②外注先・下請企業の社員を幸せにする
③顧客を幸せにする
④地域社会を幸せにし、活性化させる
⑤自然に生まれる株主の幸せ
・業績や成長は継続するための手段にすぎない
・経営がうまくいかない理由は内側にある
・中小企業にしかできないことがある
不平不満ばかり言っていないで独自の仕事を探し、ひ
とがやらないもの、できないことをやる
・続けていくことが大切
・敵をつくらず、オンリーワンになる
・常に工夫し、未来に投資する
・教育も経営も基本は「感動」
・あなたのお客でよかったといわれる経営
ヘーーーーと思われる会社が多数紹介されていました。基本はいろいろな顧客・取引先、従業員、株主など人を幸せにする姿勢が徹底している、たぶん経営者がその理念をきちんと現場末端にまで浸透させ、自ら実践し、その手本となり、それを愚直に継続しているからだと思う(言うは易し、行うは難しですが)。個人としてまた組織としてその逆も見受けられるがそれを自分のなかで反面教師にしていきたいと思いました。
Posted by ブクログ
どの会社も上場していない中小企業。
ただ、どの会社も損得ではなく本当に「従業員のため」「お客様のため」を考えている優良企業だと思いました。
紹介されていた5社についてホームページで調べてみたが、どの会社も引き続きネット販売などもしながら順調に売り上げを伸ばしていそうだと感じました。
今後も応援していきたいと思います。
Posted by ブクログ
大切にしたい会社:儲かるか儲からないかではなく正しいか正しくないかで判断できる
企業が幸せにすべき5人のパートナー
?社員とその家族
?下請け企業とその家族
?顧客
?地域社会
?株主
会社の社会的貢献とは地域社会の方々から「あの会社は私たちの町のシンボルだ」「この会社はわが町の自慢だ」「この会社にこそ、息子や娘を入社させたい」と思われるような会社になること。
「1に人材2に人材3に人材」
幸福とは
?人に愛されること
?人にほめられること
?人の役にたつこと
?人に必要とされること
経営トップの引継ぎは後継者が35〜45歳くらいまでのうちに行うのがよい
社是:わが社はなんのためにこの世に生を受けたか
経営理念:会社の目的を達成するためにどういう経営をするか
正規社員重視の経営姿勢はいい会社に共通している
交通費・教育研究費・交際費(3K)
Posted by ブクログ
5社(日本理化学工業株式会社、伊那食品工業株式会社、中村ブレイス株式会社、株式会社柳月、杉山フルーツ)とも非常に魅力的でした。
著者が掲げる五人に対する使命と責任
「1.社員とその家族を幸せにする2.外注先・下請企業の社員を幸せにする3.顧客を幸せにする4.地域社会を幸せにし、活性化させる5.自然に生まれる株主の幸せ」
会社を継続させる事が何よりも大事。
Posted by ブクログ
2008年発刊の本。古い本ですが、これらの会社のHPを調べると今でも隆々と営業されている様です。芯のある企業は長く愛されるのだと思います。新興のIT企業も良いですが、この本に紹介された“いい会社”を目指したいです
Posted by ブクログ
問題は外ではなく内。
会社は経営者や株主のものではない。従業員、家族、顧客、地域社会などすべてのもの。
社員とその家族、外注先下請け企業の社員と家族、顧客、地域社会、株主、の順番。
30年計画で下請け企業から脱出する。人がやらないこと、オンリーワン企業。
日本理化学工業=障害者雇用。ファンケル。
伊那食品工業=48年増収増益。人件費はコストではない。目的である社員の幸福を実現をするための手段。
無理な成長は追わない。敵を作らない=けんかをしない=見積もりをしない=他社ではない商品を作る。常に成長の種まきをする。100年先を見る。
右折禁止、駐車場は遠いところに停める。
遠くをはかるものは富み、近くをはかる者は貧す。春に植えて秋に刈る。秋を待てないといって春に植えなければいつまでも刈れない。
ジョンソンエンドジョンソン=クレド経営。
樹研工業=入院しても給料ボーナスを払い続けた
中村ブレイス。義肢装具を作る会社。鳥取県の田舎にある。世界に一つしかないものをつくる。他が作らないものをつくる。
世の中が不況ではなく、マーケットは創るもの。
北海道の柳月。お菓子の町帯広。北海道以外にはない。正規社員を採用。人件費が高くなっても会社を一番に考える人がほしい。
杉山フルーツ。吉原商店街の果物屋。フルーツソムリエ清がつくる生ゼリー。
杉並のスーパーオオゼキ、メリーチョコレートカムパニー
Posted by ブクログ
社員のロイヤリティや顧客満足度の重要さを説く。
社員を大事にするということができていない組織が多いように感じる。
「涙した」というような表現が多く、その度に一読者としては冷めた。
Posted by ブクログ
セミナーで感動してシリーズを読んだ。
1番大切なのは従業員とその家族。
下請けが赤字なら単価を上げてあげる。
素晴らしい信念を持った会社を紹介している。
40年勤務している障害者。
Posted by ブクログ
企業のあり方についてとても考えさせられる本だった。
「会社は経営者や株主のものではなく、従業員やその家族、顧客や地域社会などのその企業に直接かかわるすべての人のもの」という考え方は、企業のあり方として極めて重要だ。
企業は、株主に利益をもたらすための道具ではない。
人々が生きていくための仕事であり、利害関係者に新たな価値をもたらすものであるべきだ。
「社員とその家族を第一に考えるべき」という著者の主張もその通りだと思う。
従業員を大切にするということの意味は、企業の社会的な役割であるからということだけに留まらない。
従業員や他の利害関係者を大切にする姿勢が評価されて、キャピタルゲインではなく長期保有を目的とした、真に企業を支援してくれる投資家がつく可能性もある。
また、顧客のニーズ、ウォンツに対応するのは社員だから、大事にしなければならないというのも理解できる。
顧客は自分たちが必要なものを知らないことも多いから、それを生み出す従業員が大切だ。
「五人に対する使命と責任」の中の「顧客を幸せにする」ことと「地域社会を幸せにし、活性化させる」という点については大いに参考になった。
顧客の幸せについては、杉山フルーツの事例が特に印象的だった。
顧客の要望にできるだけ応えようとし、コンシェルジュのように何でもこなしていく姿勢は、まさに顧客重視の考え方によるものだろう。
大企業にはできないフットワークの軽さや、地域密着型の共生ともいえる経営は中小企業ならではのものだ。
企業が地域社会の幸せを目的とする以上、その中にいる社員も地域社会のために働く姿勢を求められる。
私の仕事が地域にどういった影響を与えるのか、私と関わる企業が地域でどういった立場にあるのかを意識しながら働いていこうと考えさせられた。
企業が誰かのためにある以上、起業を存続させることが何よりも重要である。
しかし、経営者あるいは企業の内部にいると、目先のことに囚われがちになることも事実。
生き残りをかけて迷走してしまうことも珍しくない。
中小企業は大企業に比べて経営資源が限られるため、幅広く機能・サービスを網羅することは難しい。
大量に販売できる企業の方がコストは下がるし、品揃えの点でも大企業の方が有利だからだ。
そこで、「ニッチ戦略」・「集中戦略」というような市場と顧客を絞り込む方法、あるいは「ブルーオーシャン戦略」のような敵のいない市場を創造する方法が重要となる。
杉山フルーツの贈答品への集中は、高い利益率が期待できる良い策だった。
確かに単価が高くなるために販売量は減るかもしれないが、杉山フルーツはコンシェルジュサービスのような手間と工夫で乗り越えた。
やはり経営はやり方次第なのだと思う。
中小企業の強みは、企業と顧客が互いに顔を見ることできる点にある。
それによって生まれる信頼関係が、「他の起業ではなくその会社に頼みたい」ということにつながる。
つまり、中小企業は周りとの人間関係が重要だ。
それが良好だったからこそ、著者が「大切にしたい」と思えるような企業になったのだろう。
だから、取り上げられた企業がすばらしいことは疑いないし、上記のような著者の考えにも共感できる。
しかし、やや感情的になったのか、全面的に賛成とは言えない箇所もいくつかあった。
たとえば、「障害者雇用達成率が低い理由が、私にはわからないのです」、「どうして大手企業でできないのでしょうか」という記述。
障害者を雇用することは立派な事だし、社会として必要なことだ。
しかし、雇用しないこと=悪というわけではないと思う。
企業にはそれぞれに個別の社会的役割があるため、障害者を雇用する企業が必要である一方、業績を拡大して法人税をたくさん納める企業もまた必要だ。
そして、後者の企業が「このお金を障害者支援に充ててください」と納付金を払っているのであれば、問題はないと思う。
障害者の求人倍率は確かに低いが、就労問題を抱えるのは健常者も同じことである。
次に、「私は、企業経営に関しての問題の九九・九パーセントは内、つまり会社の内部にあると考えています」と、「五つの言い訳」について。
企業で問題が起きたとき、「それに対応しきれなかった」と言って、企業内部に原因を求めるのは立派な考え方だとは思う。
しかし、実際問題として外部環境に翻弄されることはありうる。
ロケーションがよくなくともうまくいった事例として中村ブレイスや杉山フルーツを挙げているが、それらは特殊な業態であったからだと思う。
「ならば特殊な業態をとればいい」という意見があるかもしれない。
しかし、果物店なら、贈答品ではない家庭用の商品を扱う店も必要であり、そういった業態ではやはり立地は重要となる。
著者は「消費者だからこそ、できることがあるのです」と述べているが、逆に言えば「消費者に振り回される」ということもまたある。
実際、食品偽装の問題などは、消費者が「食の安全」に対価を支払わず、ひたすら安さを追い求めた結果だという見方もある。
企業の内部と外部というのはコインの表と裏のようなもので、密接に関わりあっている。
したがって、経営環境のせいだけにすることが問題であるのと同様に、企業内部だけを見るのもまた問題である。
3つ目。
「景気は与えられるものではなく、創るものです。お客様が喉から手が出るほどほしい商品を創り、提案すればいいのです」
とても理想的な考え方だが、現実とかけ離れている。
言うは易し。
最後に、「自動車とか、「テレビが見られるケータイ」などは、お金がなければ我慢します。(中略)弱者のための物づくり産業が日本には必要なのです」。
自動車は、買い物弱者と言われるような人々にとっては生活の上での必需品だ。
テレビが見られるケータイも、それが唯一の娯楽になっている人がいるかもしれない。
何が誰を助けるのかは人それぞれなのだから、医療・福祉以外の産業が必要のないもののように捉えるのは問題がある。
どの産業が必要なのかを考えるのではなく、それぞれの会社の事業の中で、誰のためになっているかを意識することが重要だと思う。
他にも「右折禁止」の本末転倒ルールとか、年中無休の称賛とか、感情的な個所は多い。
ちょっと熱すぎて、宗教的というか、冷静に見れていないと感じることも。
ベストプラクティスとしてはいい本。
人や企業のあり方を哲学するには、著者の考えを鵜呑みにするのではなく、自ら考えることが必要。
Posted by ブクログ
ここに挙げられている会社は知っている会社もあるが、本当に素晴らしい会社で、こういう会社に、経営を知ることが出来てとても嬉しいです。一方著者の考え方は二元論的で、良い会社、悪い会社、のような書き方、後者に対する批判的な物言いは不要じゃないかなとおもう。そんな会社ばっかだっけ?という疑問と、批判されてる会社(例えば自動車部品会社)も必要な存在だと思うし、書きっぷりが好きになれない。
◯会社経営の優先順位
1. 社員とその家族、社員が満足し帰属意識が高くなければ良いサービスや商品を購入生み出すことはできない
2. 外注先、下請け企業の社員の幸せ、自らの利益を大きく取り、下請けがほとんど利益がでないような外注は廃業させるか下請け離れが進む
3. 顧客の幸せ
4. 地域社会を幸せにして活性化
5. 自然に生まれる株主の幸せ、前項四つを高めれた結果として高まるもの
◯経営でいちばん大事なのこと
・「継続」売上や利益はその手段の一つ
・経営がうまく行っていない会社は、多くが外部環境のせいにしている。
・唯一の経営資源は人財
・いい仕事は感動と感動のぶつかり合いの中から生まれてくる。
・リーダーになる人は人に対する想いが強い
◯日本理化学工業(株)
・ダストレス チョークの製造
・社員の7割が障害者、1週間就業体験してもらったら、とても真面目に働いてくれた。人にとって生きるのは、必要とされて働き、自分で稼いで自立することだと気づいた。
・一人一人の能力に応じている作業工程や道具を見直すことで、健常者と変わらない仕事を出来るようにした。
・ある程度までいくとリーダーに昇格もさせることで、本人も周りもやる気が出た。
・障害者雇用率を達成しているのは42%、卒業していく障害者の中で働きたい人の3割しか働けていない。
◯伊那食品工業(株)
・斜陽産業の寒天メーカー
・48年増収増益、給料を上げ続けてきた
・社是: 会社を取り巻く全ての人がいい会社だと言ってくれて、所属することに幸せがかみしめられる会社
・人件費はコストではない
・無理な成長は追わない、流行に乗らない、景気が良くても過剰投資しない
・敵を作らないオンリーワン、常に他にはない価値を提供し続ける
・成長の種まきを怠らない
◯中村ブレイス(株)
・義肢装具、ブレイスは支えるという意味
・島根県、石見銀山、日本一辺鄙なところにある
・創業時、知り合いから頼まれ、就職先が無かった問題児を地元のため人のためと思い雇った。数時間しか会社に居られず、来たり来なかったりだったが、信じ続けて七年かけてフルタイムで来れるようになった。その社員は来れない間も自分の症状を直そうと必死に勉強しており、その後その知識が役に立ち色んな製品が生まれることになった。
・小さな会社だが、むずかしい部位の注文がお客から整形外科医から集まってくる。
◯(株)柳月
・北海者お菓子メーカー、ケーキ160円と庶民的。北海道からは出ない、地元を大事にしている。
・職人が付いて一緒に家族のケーキを作る体験
・こだわりの材料で作った美味しいお菓子、賞も取っている。
◯杉山フルーツ
・個人の贈り物の高級品に特化した商店街のフルーツ屋さん
・自ら市場で目利きして買い付け
・年中無休