あらすじ
“思い”のこもった諸国の菓子が、強張った心を解きほぐす――。
親子三代で営む菓子舗を舞台に、人の温もりを紡いだ傑作時代小説!
武家出身の職人・治兵衛を主に、出戻り娘のお永、孫娘のお君と三人で営む「南星屋」。
全国各地の銘菓を作り、味は絶品、値は手ごろと大繁盛だったが、治兵衛が手を痛め、
粉を捏ねるのもままならぬ事態に。不安と苛立ちが募る中、店の前に雲平という男が行き倒れていた。
聞けば京より来たらしいが、何か問題を抱えているようで――。
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Posted by ブクログ
毎回減量中の自分には中々厳しい内容であったが、止まらない。どのお菓子も甘そうで、後で画像で調べてしまう。
中でも私の地元銘菓が二作もあり益々親しみが湧いてきた。
(永餅と関の戸)
今作では雲平という、良い男が登場するのだか年の頃がやはりお永さんと釣り合いが取れているのでどうなんだかなあと思っていたら、悪くない感じ。
そうしていたら元亭主も辛いところ。どうしても駄目男の修蔵に肩入れしてしまう。
万事揉め事も丸く収まった後、雲平は店に残ることになるのだけど、この後の三角関係はどうなってしまうんだろう。
続きが楽しみ。