あらすじ
黒船をひきいて1853年、ペルリが浦賀に来航した。開国佐幕派と倒幕勤皇攘夷派に二分された国内は混乱をきわめた。そのさなか、革新を叫ぶ吉田松陰の刑死は、松下村塾の塾生たちを動揺させた。師の志をどうしたら活かせるのか? 動乱の世を生きる若き志士高杉晋作は、日本国再興のため苦悶する。
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Posted by ブクログ
全三巻。
最初は全くと言っていいほど、高杉晋作が登場しない。
当時の時代背景、師である吉田松陰等のことに長く触れていて、高杉晋作を求めて読む歴史小説初心者さんには読み進めるのが辛いかもしれません。(私はこれが手に取った最初の歴史小説だったので、苦労しました(笑))
話の本筋が高杉晋作のことになってからは、勢いよく読めます。
途中は本当にいきいきとした高杉晋作が書かれていて、とても好きです。
ただやはり、高杉晋作の人生を書ききって欲しかったです。ここまできて割愛!?と言いたくなります。
最期の時へ向けての描写は、数ある高杉晋作小説の中でも一番好きかもしれません。
三冊におさめるには無理があった作品ですが、間違いなく好きな歴史小説の一つです。