あらすじ
謙信を語るとき、好敵手信玄を無視することはできない。精悍孤高の謙信と千軍万馬の手だれの信玄。川中島の決戦で、戦国最強の甲軍と龍攘虎搏の激闘を演じ得る越軍も、いささかもこれに劣るものではない。その統率者謙信と彼の行動半径は? 英雄の心事は英雄のみが知る。作者が得意とする小説体の武将列伝の一つであり、その清冽な響きは、千曲・犀川の川音にも似ている。
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Posted by ブクログ
吉川英治による上杉謙信と武田信玄の川中島の4度目の合戦を中心に展開する物語。
書籍のタイトルは上杉謙信だが、終生のライバルである武田信玄についても描かれており、その対比が面白い。この第4次川中島合戦だけでこのボリュームであるので、生まれてから死ぬまでを描いたとするとかなり長大な作品になったに違いない。
川中島後のいわゆる「敵に塩を送る」故事も描かれているなど、川中島それだけにはとどまらず、上杉謙信という人となりを立体的に描こうとしている。ただやはり生まれや幼少の頃の景虎、第4次川中島までの謙信が描かれていれば、もっと魅力的な人物として読者に訴えかけるものがあったのではないかと悔やまれる。
Posted by ブクログ
R5.4.27~8.23
(きっかけ)
青空文庫
(感想)
第二回川中島の戦いがメインの小説。
まあまあ。
「真田三代」と同時に読んでいたのでところどころごっちゃになってしまった・・・。
悪くはないが、ちょっと物足りない。